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2012年 05月 20日
![]() ヨーゼフ・ヴォルフシュタール(1899-1931)はボクにとってヌエのような存在で、どうも正体が掴めないのである。 モーツァルト[1]、ベートーヴェン[1,2]、メンデルスゾーン[2]の協奏曲は復刻されており、これらを聴くといずれも正統的な見事な演奏である。 しかしながら小品はほとんど復刻されていないので、SP盤を探すしかないが、これがなかなか出ない。 このたび、縁あって3枚入手できた。 ![]() Homocode 1922 Berlin 50554 B8056 Träumerei (Schmann) Grammophon May 1925 869az 69794 Romance No.2 in F (Beethoven) pt.1 870az 69794 do pt.2 ![]() HMV 6 Jul 1926 BW52-1△ EG233 Hungarian Dance No. 2 (Brahms-Joachim) 先の2枚はラッパ吹込みである。ヘ長調ロマンスは、1回目のベートーヴェンの協奏曲の録音と続き番号のマトリクスである。 再生は、最近思いついてヘッドシェルに両面テープで貼り付けた、リークのSP用MCカートリッジで行った。演奏中に脱落しないようにタイラップで締め上げてある。 このカートリッジはHiFiというより、虚構的な美しい音を奏でる。この色香に魅せられると他のカートリッジがつまらない音に聴こえる危険なしろものである。 これでトロイメライやロマンスを聴くと、ヴォルフシュタールの耽美的な面が際立つ。第1次大戦後、ワイマール時代のベルリンの文化もかくこそありけれと思わせる。 一方、ジョージ・セルの奥さんと関係をもったことで有名なように、かなりの情熱家である。そのあたりはハンガリー舞曲第2番を聴くと、なるほどと思う。大師匠のヨアヒムと比べると(比べるのが悪いが)、とても激しい。 ヌエと称するゆえんである。 [1] Josef Wolfsthal, SYMPOSIUM 1141 (1992) [2] Josef Wolfsthal, BIDDULPH LAB 095 (1994) |
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