いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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カテゴリ:男声_邦楽( 2 )


2006年 03月 19日

ニットー長時間レコードを聴く

昨日、早稲田のCOE公開講座で開催された、義太夫節の長時間レコードを聞いてきました。
Oさんの解説によると、ニットーの長時間レコード(線速度一定レコード)は、
線速度:80 ft/min.
ピッチ:120 turns/inch
で吹き込まれ、収録時間は10~15分/面だそうです。
回転数でいうと、外周約26rpmから内周約60数rpmとなり、普通の78回転レコードと比べて、内周でもかなり遅いスピードになります。
ピッチも実物を見るとかなり細かく、当時のラッパ吹き込みは上の数値より、もう少し粗いピッチだと思いますので、このスピードとピッチが、長時間たる秘密ではないでしょうか?

蓄音機に取り付けて、線速度一定にするアダプターがニットーから1台6円50銭で売り出されていたようで、実物も見せてもらいました。この前の日記に書いたように、ゴムのローラーにガバナー機構がついて、回転速度を一定にするブロックが、本来のトーンアームに連動して、サウンドボックスと同じ溝をトレースするメカニズムでした。素人が蓄音機に装着するのはかなり難しかったようです。

復刻は、33回転で再生して、アドビ社のオーディションというソフトで、音程ピッチを10秒刻みに変化させたそうです。演奏時間は、盤面の表示時間と1秒以内で合っていましたが、会場のえらい先生?から、全体の時間が73分というのは短すぎるのじゃないか?という指摘もありました。これは線速度80フィート/分が正しいかという議論になり、今後の研究課題でしょう。

音は、思ったより良好でした。とくに三味線の弦の音はなかなか良く取れていると思いました。声はときどき割れていましたが、これはOさんによると、盤が傷んでいるのではなくて、カッティングの感度をギリギリまで上げて録音したせいではないか、ということでした。また、声と三味線は別々のホーンでとられている写真を見せてもらいました。昔からマルチマイク録音はあったのですね。

会場では、アメリカ橋順三さんにお会いできました。どなたかが書いてらしたように、ファンキーなおじさまでした。
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by ibotarow | 2006-03-19 09:19 | 男声_邦楽 | Trackback | Comments(0)
2006年 03月 01日

義太夫節の長時間レコード

3月18日に早稲田大学西早稲田キャンパス6号館3階318教室(レクチャールーム)にて、表記のレコードを聴く公開講座が開かれます。
内容は、
10:30~ 「一谷嫩軍記 熊谷陣屋の段」(大正15年11~12月発売)
[昼休み]
13:30~ 「伊賀越道中双六 沼津の段」(昭和2年3月発売)
15:40~ 講演「長時間レコードの復元について 大西秀紀(立命館大学客員研究員)
17:00~ 「鎌倉三代記 三浦恩愛の段」(昭和2年11~12月発売)

ご興味ある方は行かれたらいかがでしょうか?詳しくは、
http://www.waseda.jp/prj-21coe-enpaku/jp/course/course07_02.html#20060318

私も久しぶりに大西さんに会いに行こうと思っています。
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by ibotarow | 2006-03-01 18:51 | 男声_邦楽 | Trackback | Comments(0)