いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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カテゴリ:チェロ( 6 )


2016年 01月 14日

パブロ・カザルスのDB851とDB1067の怪

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先日、お客さんが二人来られた。蓄音機を聴きに来られたのである。
愛聴盤をお持ちくださいと申し上げていたので、何枚かのレコードを持ってこられた。
その中の一枚に、パブロ・カザルスのバッハのトッカータ/グラナドスのゴイェスカスの英HMV盤があった。
聴いているうちに、ひょっとしてうちにもあるかもしれないと思ったが、探すのが面倒なので、その時はそのままになった。

次の日になって探してみたら、果たしてELECTROLA盤DB1067があった。
[A31977△] Toccata in G dur - Adagio (Bach)
[A31978△] Goyescas - Intermezzo (Granados)

あ、やっぱりと思ったが、問題はここからで、その隣にスペインHMV盤DB851があったのである。
[A31977] Adagio (Bach)
[A31978] Goyescas (Granados)

バッハのタイトルが少々違うが、マトリクス番号は両面とも同じである。
△の有無と、書体がちょっと違うのが気になるが、これはドイツ盤とスペイン盤の表記の違いかと都合の良いように考えた。
DBの800番台はラッパ吹込みじゃないかとも思ったが、聴いてみると両面とも同じ演奏に聴こえた。

同じ音源でありながらカタログ番号が違うとはこれいかに?と、
CHARM[1]で、Goyescasを検索してみた。
その結果、米Victorがオリジナルで、下記のように2種類あることがわかった。

Composer: GRANADOS, Work: Goyescas - Intermezzo, Performer: Pablo Casals, cello, Édouard Gendron, piano, Date: 1925-02-21
Catalogue: Gray
CatNum: LM-2699
Date: 1925-02-21
Venue: Camden, Victor Studio No. 1
Label: RCA Victor
Composer: GRANADOS
Title: Goyescas - Intermezzo
Issue_78_45: 6501. HMV DB851
Num: C 31978
LpNum: LM-2699
CdNum: Biddulph LAB-143
Performer: Pablo Casals, cello, Édouard Gendron, piano

Composer: GRANADOS (arr. Cassadó), Work: Goyescas - Intermezzo, Performer: Pablo Casals, cello, Nicholai Mednikoff, piano, Date: 1927-02-28
Catalogue: Gray
CatNum: LCT1050
Date: 1927-02-28
Label: RCA Victor
Composer: GRANADOS (arr. Cassadó)
Title: Goyescas - Intermezzo
Issue_78_45: 6635. HMV DB1067
Num: CVE 31978
LpNum: LCT-1050
CdNum: RCA Gold Seal 09026-61616-2
Performer: Pablo Casals, cello, Nicholai Mednikoff, piano

まずピアノ伴奏が違うし、前者は1925年の最後期のラッパ吹込み、後者は1927年の電気吹込みであった。
この音の違いがわからなかったとは我ながら情けない。

しからばと、もう一度聴いてみた。
DB851:エネルギーが中音に集中、ピアノ低音少なし。
DB1067:細身で、エッジが立っているというか高音が伸びている。
なんだ、全然違うじゃん。
いくらリメイク盤といっても、違う演奏に同じマトリクス番号を付けるとは何と紛らわしい!
先入観は恐ろしい、という新年早々のお粗末でした。

その後、先日のお客さんの一人から、
「マトリクス番号が必ずしもユニークを担保するデータにはならないということですね。人間不信になりそうです。」
という、まことにごもっともな感想をいただいた。

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by ibotarow | 2016-01-14 14:52 | チェロ | Trackback | Comments(2)
2011年 06月 04日

カザルスのバッハ無伴奏ラッパ吹き込み

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前回、カザルスのラッパ吹き込みをリストアップしたが、それによると標記の録音は、

23 April 1915
37257 A5782 Suite No. 3 in C major: Prelude (Bach)
37258 A5697 Suite No. 3 in C major: Bouree (Bach)
37259 A5782 Suite No. 3 in C major: Sarabande (Bach)
15 April 1916
48697 A5875 Suite No. 3 in C major: Gigue (Bach)

の4面ある。4面しかないと言うべきか。
あれから1年たって、そのうち3面を入手することができた。
カタログ番号で言えば、A5782とA5875である。
カザルスは1876年12月29日生まれなので、このとき38,9歳。

何年か前、「カザルスのバッハ無伴奏は要らない」と書いたような気がするが、
その頃は電気録音の復刻LP[1]しか知らなかった。
今回、この3面を聴いて、20年後の電気録音との違いを改めて感じた。

何が違うか、うーん、溶岩が高温になるほど粘性が低くなり流動性が増すように、
音楽が流れるんですね、ラッパ吹き込みの方が。

Reference
[1] Suites for Unaccompanied Cello (Bach) EMI COLH 16-18

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by ibotarow | 2011-06-04 08:13 | チェロ | Trackback | Comments(0)
2010年 06月 05日

パブロ・カザルスのコル・ニドライ

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シェルマンの復刻CD「パブロ・カザルス初期録音集」の話をミクシーに書いた後、ボストンのたかたさんから、そのCDに未収録の盤13面をCDRに焼いてあげよう、というまことに有難いお話をいただきました。
しばらくして到着したCDRは、上の復刻CDとは打って変って、スクラッチノイズも盛大に出ますが、楽音は鮮明で生き生きとしています。
レーベルのスキャン画像も付けてくださいました。
たかたさん、貴重なCDRをお恵みいただき、大変ありがとうございました。

またラッパ吹き込みのディスコグラフィー[1]もコピーしていただきました。でもマトリクス番号が載っていません。
シェルマンのCDと上のスキャン画像に収録されている分はわかりますし、credenzaさんに、NAXOSからアコースティック録音のコンプリート復刻CD[2-4]が出ていると教えていただいたので、NAXOSのサイトからデータを抜き出して、ディスコグラフィーを作り始めました。
でも、わかっている部分の前後から何とか補完できるところもありますが、歯抜けです。

それで、どうしても完全版のディスコグラフィーを作りたくなり、この際、データシートを見るために、このCDも購入することにしました。
録音日とマトリクス番号の並びに若干の矛盾があるところを、想像で修正したのが以下のリストです。
ですから、あまり信用しないでください。

これを見ると第1次世界大戦をはさんで、1915-16年の第1期と、1920-24年の第2期に分けることができるのがわかります。
第1期はオーケストラの伴奏が多く、第2期はピアノ伴奏が多いですが、カザルスは、第1期の12曲を、第2期に再録音してます。曲名にうしろに番号をつけたのがそれです。
同じ曲を聴き比べると、第1期のスクエアな初々しさも捨てがたい魅力がありますが、第2期の方が、録音に慣れたのか、表現の幅が大きいような気がします。

写真は30数年前に、品川さんのJapan Audio Collectionで大枚をはたいて入手した、ブルッフのコル・ニドライ2回目の録音です。
このレコードは、昔の女学校で、修身の時間にかけられていたと何かで読みました。最初は暗いメロディーで始まりますが、中盤以降は官能的といってもいい演奏で、果たしてこれを聴いた乙女たちは敬虔な気持ちになれたのでしょうか?

それはともかく、NAXOSの音は、シェルマンの竹針再生よりは鮮明ですが、スクラッチノイズがほぼ完全に消されており、耳障りでない音に仕上げられています。
これだけ聴いていれば、たいして不満はないのですが、たかたさんの復刻と比べるとピンボケと言わざるを得ません。
高音をカットすればスクラッチノイズは減りますが、演奏の香気のようなものも消えるようです。
やはりSPレコードの復刻は、カートリッジで電気再生した信号を何も手を加えず、そのまま記録しただけというのが、ボクにとっては一番ありがたいです。

なお、NAXOSの復刻はMarstonの手になるもので、解説によると、この頃の米コロムビア盤はノイズレベルが大きいので、スタイラス径もいろいろ試し、よりノイズの少ない南米プレスや、英国プレスのレコードも用い、最後に、CEDARによるノイズ・リダクションが施されています。
また、再生スピードに関しては、必ずしも80rpm一律ではなく、彼の絶対音感に基づき、盤ごとに入念な調整がなされていることを付記します。

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by ibotarow | 2010-06-05 09:29 | チェロ | Trackback | Comments(8)
2008年 10月 05日

シュタルケルのコダイ無伴奏Period盤復刻CDその2

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あれから、2枚の復刻CD[1, 2]を聴きました。両方ともSPLP510からの復刻です。
その中でも、「男の隠れ家」が頒布したCDR[2]は、今まで聴いたことのない上品な音がしました。
非常に肌理の細かい弦の音で、全体として軽い、柔らかい感じなのですが、鮮明なのです。
拙い経験でいえば、1950年代のデッカの弦の音に似ているなと思いました。

デルタ[1]は、もうちょっと粒子が粗くなり、その代わり、力強さが出てきます。
荒々しい迫力はこちらの方が数段優ります。でも、先日の夏目盤ほどではありません。

この2種類を1枚のCDRにコピーして、何回か繰り返して聴きましたが、デルタ盤になると、早く隠れ家盤の方を聴きたいと思うようになります。

もう一つの初版LPからの復刻のMYTHOS盤は、これらに比べるとかなり異質です。
元のLPの音を聴いたことがないので、どちらが正しいとはいえませんが、MYTHOSは、高音を人為的に持ち上げている感じがしてなりません。
その結果、松やには盛大に飛ぶようになりましたが、不自然な音になったと思います。

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その後、たかたさんから、自家製復刻CDRをいただきました。ストロボレーベル盤です。
おそらくM氏のサイト[3]の分類による4版だと思われます。
最初、これだけ聴いたときには、まともなバランスで、そんなに言うほど悪くないじゃないかと思いました。今まで聴いた中ではEMG盤と音のバランスは似ています。
次に、隠れ家盤を聴きますと、こちらの方がヴェールを1枚剥ぎ取ったような鮮明さでした。
でも、音のきめ細かさは両者とも似ていると思います。

今回6種類の復刻CDを聴きましたが、大別すると2つのタイプに分かれると思います。
一つは、弦の音が、きめ細やかで柔らかいタイプで、これには、
「MYTHOS」、「隠れ家」、「EMG」、「たかた」
が入ります。
このうち、前者2つが初版、後者2つが4版からの復刻だと思われます。
前者と後者の違いは、高音のレベルの違いで、前者の方が大きく、さらに前者の中でも、MYTHOSは、高音の一部を増強したように聴こえます。後者の中では、EMG盤がもっともナローレンジでした。

もう一つは、弦の音が硬く、力強い響きのタイプで、これには、
「夏目」、「デルタ」
が入ります。これはおそらく3版からの復刻だと思われます。
夏目盤とデルタ盤の比較では、前者の方がより荒々しさを強調した音作りだと思いました。
デルタ盤は、トラックリストにSPLP510と書いてあったので、あるいは初版かもしれませんが、初版と同じPeriod共通ジャケットに3版と同じアズキ色レーベルの盤も見たことあるので、なんともいえません。

一般の米盤のイメージからいうと、こちらのタイプの方が迫力があり、より似つかわしい感じです。

それに対して、初版および4版は、音のバランスこそ違え、米盤らしからぬ、ヨーロッパ盤のような響きを聴かせます。
トーシローさんも指摘されていたように「感覚的に米国?なのになにか音色が違う」のです。

以上6種類の復刻CDは、すべて再生装置も異なるし、エンジニアも違うので、一般性のある結論を導き出すことはできませんが、コダイ無伴奏の初版LP信仰は、少なくともボクの中では無くなりました。

最後に、デルタの音源をいただいたH.さん、男の隠れ家のCDRを貸していただいたがー介さん、自家製復刻CDRを作っていただいたたかたさんに厚く感謝の意を表します。

References
[1] コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ作品8/ファリャ:スペイン民謡組曲/シュタルケル, Delta Classics DCCA-0035 (2007)
[2] コダーイ チェロソナタ, ヤーノ・シュタルケル=チェロ 1948~49年 SPLP510, Idea Life Co. Ltd. (2008)
[3] http://tama-san.com/favorite03.html
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by ibotarow | 2008-10-05 11:29 | チェロ | Trackback | Comments(0)
2008年 09月 07日

シュタルケルのコダイ無伴奏Period盤復刻CD


d0090784_10365750.jpgバッハ無伴奏を聴くと、元祖松やにのコダイ無伴奏も聴いてみたくなるのは自然の流れであろう。

ピーター・バルトークは、最初、1本の単一指向性マイクで録音していたが、マイク・スタンドの高さが調節できないので、マイクとチェロの距離をいろいろ変えてやったが思わしくなく、やむなく予備のマイクをイスに斜めにもたせかけて、2本のマイクで録音して、やっと満足の行く音がとれたそうである。思うに、斜めのマイクは低い位置にセットするためであって、これが結果的に、松やにの飛ぶ音を拾うことになったものと考えられる。

d0090784_10371851.jpgコダイ無伴奏のPeriod LP聴き比べは[1]に詳しい。初版から4版までの音の違いをかいつまんで紹介すると、
・初版(SPLP 510) シルバー/レッド or シルバー/グリーン・レーベル
「弓と弦のどの箇所をどのように当てているかまで簡単に分かりそうなほどの鮮烈さ」
・2版(SPLP 510) 同上レーベル
「良い言い方をすれば、少し冷静になった感じ。悪い言い方をすれば、少し漂白された感じ」
・3版(SPL 510) ダークレッド・レーベル
「音に米盤らしいキツさ」「初版とは違った力強さがある」
・4版(SPL 510) ストロボ・レーベル
「この4版で急激に音が劣化」「この盤だけが飛び抜けて古ぼけた音」

d0090784_10373229.jpg手元に3種類の復刻CDがある。
まずMYTHOS盤[2]は、初版のシルバー/グリーン・レーベルから復刻したというふれ込みである。音は、弦と弓の擦過音がチリチリと耳に付き、なるほど松やにが飛ぶとはこういう音なのか、と納得してしまうくらい生々しいというか、高域に強烈なピークのあるような音である。耳をチェロの10cmくらいのところまで近づけるとこんな感じに聴こえるのかもしれないが、決して自然な音ではない。
ディスクユニオン盤[3]は、同店で1万円以上お買い上げの方に配られた特典盤で、夏目久生氏の復刻である。一聴して、松やにの飛ぶ量はMYTHOS盤より少ないが、よりリジッドで、荒々しい迫力のある音である。これに比べるとMYTHOSの高域は薄っぺらな音に聴こえる。ひょっとして、上の3版による復刻かもしれない。 (その後、夏目氏より、「3版だったような記憶がある。」とのコメントをいただいた。)
EMG盤[4]は、シュタルケルのPeriod LP復刻シリーズの第1巻で、第2巻にはベートーヴェンのチェロ協奏曲(ソナタの間違いか?)がクレジットされていたが、未だ見かけたことはない。
音は、この3種の中では一番高域のレベルが低い。MYTHOSを聴いてこれを聴くと、高域がボケたような感じをもつかもしれないが、これだけを聴くとまともなバランスであると思う。ジャケットに、ストロボ・レーベルのSPL510の写真があったので、原盤は4版かもしれない。

以上3種の復刻CDを聴いて感じたことは、初版のLPが本当にあんなに高域の強調された音であるのか?ということである。LPを入手して聴いてみたいが、5万円ほどするらしいので、とても手が出ない。それに、MYTHOSのような音だったとしたら、それはボクの好みではない。

最後に、[1]を書かれたM氏、[2]をいただいたS大兄、[3]をいただいた貫太さんに、それぞれ感謝の意を表する。

References  
[1] http://tama-san.com/favorite03.html
[2] コダーイ 無伴奏チェロソナタ 他, MYTHOS MPCD5002 (2007)
[3]エネスコ&シュタルケル 無伴奏の競演, ディスクユニオン classics-MO 2004 (2007)
[4] Janos Starker's Legendary Period LPs, Vol. 1, EMG classical 942 311 021-2 (2007)
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by ibotarow | 2008-09-07 11:24 | チェロ | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 30日

シュタルケルのバッハ無伴奏Period盤

初めてのSACD盤、シュタルケルのバッハ無伴奏、マーキュリー録音の剛毅な演奏が気に入ったので、さらなる剛性感を味わうべく、アインザッツの1951年ペリオド録音の復刻CD[1, 2]を購入しました。

早速、期待に胸を震わせながら聴いてみたけど、松ヤニは飛びませんでした。がっかりです。
以前、貫太さんにいただいたコダイ無伴奏の復刻CDをもう一度聴き直してみると、雲泥の差の鮮烈な音です。
アインザッツの復刻は、ホームページの解説を読むとご大層な装置を使っているようですが、上のコダイと比べると寝ボケた音です。
演奏自体はスピード感にあふれる若々しい演奏ですが、牙を抜かれた、とまではいいませんが、惜しいかな牙も爪も矯められたシュタルケルでした。

クレジットに、 「なお、当盤の復刻には米ピリオド盤ではなく、英ニクサ盤を使用しており、より豊かで、ふくよかな音色を堪能できる。」 と書いてあったのですが、これは「高音の鮮明さは期待できないよ」という意味だったのですね、そこまで読み取れませんでした。
あるいは、この盤を選んだ時点で、ピーター・バルトークの意図は雲散霧消したと考えるべきかもしれません。ふくよかなバルトークなんて形容矛盾ですよね。
どこかにペリオド原盤を使った復刻CDはないものでしょうか? (8月14日)

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その後、ボストンのたかたさんから、お持ちのPERIOD盤をCDRに復刻してくださるという、ありがたいお話しをいただきました。

8月25日月曜日、たかたさんから待望のCDRが届きました。
バッハ無伴奏3番と6番で、レコード番号SPLP 543とSPL 543です。
前者が濃いエンジ色レーベルで初版に近いプレス、後者は赤、黒、白3色の俗にいうストロボ・レーベルで、後期のプレスと思われます。
たかたさんによる、Run-off area のマーキングを再録すると下記の通りです。

SPLP 543
Side1; SPLP 543 A (刻印) EILQC-15111-1 (手書き)
Side2; SPLP 543 B (刻印) EILQC-15112-1 (手書き)

SPL 543
Side1; SPL 543 A EILKC-15111-1A (手書き)
Side2;          EILKC-15112-1E (手書き)

これを、PERIODのイコライジング・カーブ[3]、
Turnover:RIAA
Rolloff:NAB 
で再生してもらいました。
PERIODはレコードのプレスをコロムビアに委託していたようなので、コロムビアのカーブかもわかりませんが、ロールオフ特性はNABもコロムビアも同じですので、高域は正しく再生されていると考えます。

コダイ無伴奏は、初版がもっとも鮮烈な音で、スタンパーの版を重ねるごとに新鮮さが失われていく、と巷ではいわれています。
バッハ無伴奏も同様であろうと、2枚を聴き比べましたが、第1印象は予想に反して、SPLPの方が柔らかい音で、SPLの方が鮮明な音です。
再生装置によるかもしれないと、この1週間、カーステレオや、iPodにWAVファイルのまま入れたりして聴きましたが、印象は同じでした。

明らかに、後期プレスのSPLの方が、高音のレベルは大きいです。これなら松やにが飛ぶといってもいいかもしれません。
シュタルケルの、獰猛な猫科の猛獣が牙をむいて飛びかからんとするような、迫力のある音が捉えられています。
それに対して、SPLPの方は、聴きすぎて高音が磨り減ったというわけでもないのでしょうが、おとなしく、アインザッツの復刻CDの音に似ています。
英NIXAは、PERIODから初版の原盤を提供されたのでしょうか?

いずれにしても、プレスによってこれだけ音が違うというのは、今回初めて経験しました。
たかたさん、貴重な音源をいただきまして、たいへんありがとうございました。

Discography of János Starker on Period (1950-55) [4]

SPL 510 Kodaly: Suite for unaccompanied cello, op. 8
SPL 510 Kodaly: Duo for violin and cello, op. 7, with Arnold Eidus, violin
SPL 521, 522, 523 Mozart: Trios K. 254, 496, 502, 542, 548 and 564, with Agi Jambor, piano, and Victor Aitay, violin
SPL 540 Vivaldi: Concerto in D Major (arr. Marechal), with Marilyn Meyers, piano
SPL 540 Corelli: Sonata in D Major, with Marilyn Meyers, piano
SPL 543 Bach: Suites for unaccompanied cello nos. 3 and 6
SPL 560, 561 Beethoven: Sonatas for cello and piano (complete), with Abba Bogin, piano
SPL 579 Boccherini: Cello concerto in B flat major, with the Castle Hill Festival Orchestra, conducted by Maximilian Pilzer
SPL 579 Mozart-Fischer: Cello concerto in E flat major (arranged from Horn concerto, K. 447), with the Castle Hill Festival Orchestra, conducted by Maximilian Pilzer
SPL 582 Bach: Suites for unaccompanied cello nos. 1 and 4
SPL 584 “The Romantic Cello Music of Spain” (Falla: Suite Populaire Espagnole, and short works by Falla, Albeniz, Cassado, Granados and Torroba), with Leon Pommers, piano
SPL 593 Brahms: Sonatas for cello and piano (complete), with Abba Bogin, piano
SPL 602 Bartók: Rhapsody no. 1, with Otto Herz, piano
SPL 702 Kodaly: Sonata for cello and piano, op. 4, with Otto Herz, piano
SPL 702 Weiner: Lakodalmas (Hungarian Wedding Dance), with Otto Herz, piano
SPL 707 Beethoven: Trio, Op. 97, “Archduke,” with Agi Jambor, piano, and Victor Aitay, violin
SPL 708 Bréval: Sonata in G, with Leon Pommers, piano
SPL 708 Couperin: Pastorale, with Leon Pommers, piano
SPL 708 Fauré: Après un rêve and Papillon, with Leon Pommers, piano
SPL 708 Francoeur: Sonata in E Major, with Leon Pommers, piano
SPL 708 Ravel: Pièce en forme de Habanera, with with Leon Pommers, piano
SPL 708 Poulenc: Serenade from Chansons gaillardes, with Leon Pommers, piano
SPL 715 Bartók: Sonata for cello and piano, op. 4, with Otto Herz, piano
SPL 715 Hindemith: Sonata for cello and piano, op. 11, no. 3, with Leon Pommers, piano
SPL 741 Debussy: Sonata for cello and piano, with Leon Pommers, piano

References
[1] J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番・第4番, EINSÄTZ RECORDS, EZCD-006 (2007)
[2] J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番・第6番, EINSÄTZ RECORDS, EZCD-010 (2007)
[3] http://www.esotericsound.com/REQ2MAN.pdf
[4] http://torrible.blogspot.com/2005/03/starker-on-period.html
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by ibotarow | 2008-08-30 13:29 | チェロ | Trackback | Comments(0)