いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2006年 12月 23日

HMV No.5復帰

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No.5サウンドボックスが修理を終えて復帰しました。ヴィクター・オルソフォニックと同じ構造を持つ、HMVの古いモデルです。2年間くらいは留守をしていたように思います。
さっそく音を出してみましたが、いつも使っているNo.5aに比べて、音が太いように感じます。柔らかいともいえます。がーさんの話では、ベヤリングを押さえているワッシャーの外側にゴムを使っているそうですが、その影響でダンプされるのだろうとのことです。
イヴ・モンタンのセ・シ・ボンのフランス・オデオン盤がいい感じで鳴りました。今後、メインのサウンドボックスになる予感がします。
修理にあたっては、がーさんおよびご友人のAさんに大変お世話になりました。ここに、あらためてお礼申し上げます。
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by ibotarow | 2006-12-23 19:33 | 蓄音機 | Trackback | Comments(2)
2006年 12月 03日

ヒストリック・マスターズ

EMIのアーカイブから昔の原盤を借り出して、ビニールにプレスしていたヒストリック・マスターズが最近元気です。
http://www.historicmasters.org/?q=node/36
ニュースを読むと、創立者が亡くなったようですが、それがかえって残りのメンバーを奮い立たせたのかもしれません。

アデリナ・パッティの8枚組を出すそうです。このために、昔のハノーバーのプレス工場に残っていた金属原盤をDGGと協力して探し出したそうです。ヘイズにも同じ原盤はあるのですが、ハノーバーの方が、メッキの回数が少ないので、よりオリジナル・ワックス盤の状態に近いそうです[1]。こんなパッティは今まで誰も聴いたことがないでしょうと豪語しています。気になりますね・・・

この次はタマーニョの12インチ・セットだそうです。

補足
[1] 少し補足しますと、ワックス盤から取ったスタンパーをfirst shellというそうですが、ご存知のようにハノーバーのプレス工場は第1次大戦の勃発とともにドイツに接収されてしまったので、それ以降、ヘイズではfirst shellから複製したスタンパーでプレスしたそうです。それで今回、first shellを求めて、ドイツ・グラモフォンのアーカイブを調査した結果、めでたくパッティのfirst shellが見つかって、最新のLP製造技術でスタンパーを作ったそうです。ハノーバーも空襲に会っているので、当時、first shellを必死で守った人がいたのですねえ・・・

[2] 上記のHPのテクニカルノート[3]に、100年前のレコード製作プロセスが書いてあるので、概要を紹介します。

ワックス・マスターから昨日書いたfirst shellを作る工程ですが、まずワックス盤を導電化するためにグラファイトのダストをふりかけるそうです。それから電気鍍金を施し、銅のfirst shellができあがります。

これでプレスすればレコードができるわけですが、first shellもプレスするうちに劣化するので、実際のプレスに使うスタンパーは、first shellから複製を作ることによって行われました。
今なら鍍金処理で作るところですが、当時は、first shellを容器に入れそこに、ワックスと超微粒のパリ石膏を混ぜ合わせたものを流し込んで、ワックス盤の複製をまず作り、後は上記の工程を繰り返して、スタンパーを作ったそうです。ですからfirst shellは無傷で残り、必要に応じて、同じ方法でスタンパーを複製したそうです。

ところが、昨日書いたように、第1次大戦が始まり、ハノーバーのプレス工場は、英国のグラモフォン・カンパニーと袂を分かってしまったので、ハノーバーにあった、1914年以前の録音のfirst shellが使えなくなり、複製のスタンパーをまた複製して使うこともあったようです。

これでは当初のクオリティを維持するのが難しくなり、へイズは後にダビングによって、新しいマスターを作るようになるきっかけになったという話です。

[3] http://www.historicmasters.org/?q=node/58
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by ibotarow | 2006-12-03 17:45 | Trackback | Comments(0)