いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

ibotarow.exblog.jp
ブログトップ

<   2017年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧


2017年 07月 30日

デジタル化その11 ジョルジュ・エネスコ4

d0090784_08304504.jpg

エネスコ最終回は、ショーソンの詩曲、

19 Apr 1930, Sanford Schlüssel, piano
50273-D [98621-12] Poème Op. 25 - 1 (Chausson)

18 Mar 1929, Sanford Schlüssel, piano
50273-D [98622-6] Poème Op. 25 - 2 (Chausson)

19 Mar 1929, Sanford Schlüssel, piano
50274-D [98623-5] Poème Op. 25 - 3 (Chausson)
50274-D [98624-6] Poème Op. 25 - 4 (Chausson)

ブラックレーベルは、文献[1]によると、電気録音が開始された1925年6月から使われたそうです。
このレーベルは時期によって、いくつか変遷があります。
最初は、"Viva-tonal Recording"の表記が無く、
ca. 1925-1926: 3 patent dates shown at bottom
ca. 1926: 2 patent dates shown at bottom
1927年1月から、"Viva-tonal Recording"と"ELECTRICAL PROCESS"の表記が加わりました。
それ以降、
1927-1928: 2 patent dates (1913-1923) shown at bottom
1928-1929: 1 patent date (1913) and "RE. 16588" at bottom
1929-1930: 1 patent date (1913), "RE. 16588 AND 1702564" at bottom
1930-1932: "RE. 16588 AND 1702564" only shown at bottom
さらに、
Late 1932: "Viva-tonal Recording" dropped and "78 R.P.M." shown above logo
となり、1939年まで使われました。

ここで、くだんのレーベルを見てみると、
MADE AND PAT'D IN U.S.A. JAN. 21,'13 AND RE. 16588 AND 1702564
と書いてありました。
上のリストに照らすと、1929-1930年のレーベルですので、初版と言って良いでしょう。
ちなみに、前々回の50235-Dも全く同じ表記でした。

回転数は復刻LP[2]と復刻CD[3]に合わせた結果、78 rpmとなりました。

ショーソンの第1面の音源はこのページにアップしました。

50273-D [98621-12] Poème Op. 25 - 1 (Chausson)

写真をクリックすると音が出るはずです。
残りの面は下記をクリックしてください。

50273-D [98622-6] Poème Op. 25 - 2 (Chausson)
50274-D [98623-5] Poème Op. 25 - 3 (Chausson)
50274-D [98624-6] Poème Op. 25 - 4 (Chausson)


References
[1] Michael W. Sherman & Kurt R. Nauck III, "Note the Notes, An Illustrated History of the Columbia 78 rpm Record Label", Monarch Record Enterprises (1998)
[2] Georges Enesco, VERITAS VM111 (1967)
[3] Georges Enesco: The Complete Solo Columbia Recordings, Biddulph Recordings LAB066 (1997)


[PR]

by ibotarow | 2017-07-30 08:07 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 23日

デジタル化その10 ジョルジュ・エネスコ3

エネスコの3回目は、ヘンデルのソナタNo.4、

18 Mar 1929, Sanford Schlüssel, piano
5110-M [98617-5] Sonata No.4 in D Major: Adagio (Handel)

11 Feb 1929, Sanford Schlüssel, piano
5110-M [98618-2] Sonata No.4 in D Major: Allegro (Handel)

18 Mar 1929, Sanford Schlüssel, piano
5111-M [98619-5] Sonata No.4 in D Major: Larghetto (Handel)

11 Feb 1929, Sanford Schlüssel, piano
5111-M [98620-1] Sonata No.4 in D Major: Allegro (Handel)

ブルーレーベルですが、文献[1]によると、上部に"NOT LICENSED..."と書かれたこのレーベルは、1933年から1936年まで使われたそうです。つまり1925年から使われた"Viva tonal"ブラックレーベルの後のプレスということになります。

ちなみに[1]によると、1930年代前半は米Columbiaにとって激動の時期で、3年の間にオーナーが3回交代しました。
1931年の春、Electrical and Musical Industries Ltd. (EMI)の設立に伴って、ColumbiaのU.S. branchは、Columbia Graphophone Co. Ltd.から分離されました。
1931年の終わり頃、Columbiaの所有権は、Majestic radioを作っているGrisby-Grunow Companyに移りましたが、Grisby-Grunowは1934年初めに倒産し、Columbiaは、Brunswick, Vocalion, Perfect等のレーベルを所有しているAmerican Record Corp.に買収されました。

回転数は復刻LP[2]と復刻CD[3]に合わせた結果、78 rpmとなりました。

ヘンデルの第1面の音源を下記にアップしました。

5110-M [98617-5] Sonata No.4 in D Major: Adagio (Handel)
http://ibotarow.exblog.jp/3740643/

写真をクリックすると音が出るはずです。
残りの面、

5110-M [98618-2] Sonata No.4 in D Major: Allegro (Handel)
5111-M [98619-5] Sonata No.4 in D Major: Larghetto (Handel)
5111-M [98620-1] Sonata No.4 in D Major: Allegro (Handel)

は、写真の下のマトリクス番号98618, 98619, 98620をクリックしてください。

References
[1] Michael W. Sherman & Kurt R. Nauck III, "Note the Notes, An Illustrated History of the Columbia 78 rpm Record Label", Monarch Record Enterprises (1998)
[2] Georges Enesco, VERITAS VM111 (1967)
[3] Georges Enesco: The Complete Solo Columbia Recordings, Biddulph Recordings LAB066 (1997)


[PR]

by ibotarow | 2017-07-23 08:01 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 16日

デジタル化その9 ジョルジュ・エネスコ2

関東地方の梅雨明けはまだ発表されていませんが、体感的にはもう明けた気がしますので再開します。

Georges Enesco (1881-1955)の電気録音6枚を3回の予定でとり上げますが、
まずコレルリのラ・フォリア、

19 Mar 1929
J7940 [98627-5] Sonata in D minar "La Follia" -1 (Corellil)
1930?
J7940 [98628-10] Sonata in D minar "La Follia" -2 (Corellil)

パート2の98628はテイク10ですが、文献[1]にはテイク7までしか載っていませんので、テイク10の録音年月日は不明です。

次は、プニャーニのラルゴ・エスプレッシボとクライスラーのテンポ・ディ・メヌエット、

19 Apr 1930
50235-D [98687-4] Largo Espressivo (Pugnani)
50235-D [98688-4] Tempo di Menuetto in the style of Pugnani (Kreisler)

さて、回転数は前回と同じく80 rpmだろうと思いましたが、復刻CD[2]に合わせてみました。
その結果、予想外の78 rpmとなりました。
本当かなあと思いましたが、同じ復刻CDでラッパ吹込みは80 rpm、電気録音は78 rpmと使い分けているので、それなりの根拠はあるようです。
念のため、米Columbiaの復刻LP[3]とも比べてみましたが、やはり78 rpmでした。
米Columbiaは電気録音時代になって78 rpmに統一したのでしょうか。

しばらくやっていなかったので、アップロードの手順を忘れて手間取りましたが、コレルリのラ・フォリアの音源を下記にアップしました。

J7940 [98627-5] Sonata in D minar "La Follia" -1 (Corellil)
http://ibotarow.exblog.jp/3740758/

パート1は、写真をクリックすると音が出るはずです。
パート2
J7940 [98628-10] Sonata in D minar "La Follia" -2 (Corellil)
は、写真の下のマトリクス番号98628をクリックしてください。

プニャーニのラルゴ・エスプレッシボの音源は下記にアップしました。

50235-D [98687-4] Largo Espressivo (Pugnani)
http://ibotarow.exblog.jp/3740638/

写真をクリックすると音が出るはずです。

クライスラーのテンポ・ディ・メヌエット
50235-D [98688-4] Tempo di Menuetto in the style of Pugnani (Kreisler)
は、写真の下の曲名をクリックしてください。

Reference
[1] Tim Brooks and Brian Rust,"The Columbia Master Book Discography vol. 4:
U.S. Twelve-Inch Matrix Series, 1906-1931", p.241
[2] Georges Enesco: The Complete Solo Columbia Recordings, Biddulph Recordings LAB066 (1997)
[3] Georges Enesco, VERITAS VM111 (1967)


[PR]

by ibotarow | 2017-07-16 08:04 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 05日

ショルティ「ラインの黄金」SXL盤とLXT盤

d0090784_10291208.jpg

学生時代に中古レコード店でキングのハイライト盤を買って以来、40数年憧れ続けていましたが、このたび、やっとオリジナルステレオ盤を入手することができました。感慨無量であります。
でもグルーブガード盤だし、マトリクスのテイク番号が5~9なので、かなり後期のカッティングだと思われます。

24 September - 8 October 1958, Sofiensaal Wien
SXL 2101
[ZAL-4260-7G, 3B, GI]
[ZAL-4265-5G, 2B, G]
SXL 2102
[ZAL-4261-5G, 1, GK]
[ZAL-4264-6G, 1, GB]
SXL 2103
[ZAL-4262-5G, 21, M]
[ZAL-4263-9GR, 1, U]

またオートチェンジャー仕様なので、1面の裏が6面です。したがって、とりあえずSXL 2101を聴いてみました。
これで途中は抜けていますが、ラインの黄金の前奏曲からワルハラ入城まで聴くことができました。

本来はデッカのカートリッジで聴くのが筋なんでしょうが、クセのある同士だと、レコード本来の音がわからなくなると思い、まず手持ちのなかで一番素直?なデノンDL103で聴いてみました。

ステレオということで久しぶりに2台のスピーカーの真ん中で聴きました。
オーケストラが左右に分かれすぎるのがなんか不自然な感じがしますが、軽い透明な弦は、まぎれもなく50年代の英デッカの音です。

さて一番有名なフィナーレの雷鳴のシーンですが、金床をハンマーで打つ音は若干歪みますが、それに続くリンツから運んだという巨大な鉄板の怒涛の振動音は、お~これこれ! 快感です。
こういうハリウッドスペクタクル映画のような派手さはカルショーの独壇場ですね。

この後で、同演奏のCDを聴いてみましたが、気の抜けたビールみたいにフヌケた音で、とても同じ演奏とは思えないほどでした。金床はさすがに歪みませんでしたが。
やはり、初期ステレオ盤は鮮烈でした。

ただ残念ながら、このSXL盤は、どうも第2版のようです。どうりで安かった訳ですね。
最近見た某オークションの説明文によると、
HERE IS AN ORIGINAL 1960s 2ND EDITION OF A 1959 RECORDED BOX SET OF 3 STEREO ALBUMS ON THE WIDEBAND AND GROOVED DECCA LABELS WITH THE "MADE IN ENGLAND" RIM TEXT AT 10"0"CLOCK DESIGN PRESSED IN ABOUT 1963/4.
と書いてありました。
レーベルは、
WIDEBAND AND GROOVED
ですし、2枚目、3枚目のレーベルの10時の位置には、
MADE IN ENGLAND
と書かれていました。1963年か64年のプレスのようです。

でも、1枚目の同じ位置には無かったのです。
代わりに、
ORIGINAL RECORDING BY
と書いてありました。
初めはこの意味がわからなかったのですが、その後、 [1]を見ると、
It can be easily recognised due to the words 'Original Recording by...' written around the rim.
と書いてあって、これが初版のレーベルだそうです。
また、
ED2 records also have a wide band and generally the same sound quality as an ED1.
とも書いてあったので、ファーストかセカンドかはあまり気にする必要はなさそうです。

という訳で、1枚目のレーベルは初版でしたが、マトリクスは[7G]と[5G]でした。
このことから、実際のプレス時期は2枚目、3枚目と同じ頃ではないかと思われます。

そこで、この傍証を求めて、12時の位置に刻印されたTAX CODEを調べてみました。
冒頭のリストに追記した一番右カラムのアルファベット2文字がそれです。

SXL 2101
[ZAL-4260-7G, 3B, GI, KT]
[ZAL-4265-5G, 2B, G, KT]
SXL 2102
[ZAL-4261-5G, 1, GK, KT]
[ZAL-4264-6G, 1, GB, KT]
SXL 2103
[ZAL-4262-5G, 21, M, K?T]
[ZAL-4263-9GR, 1, U, KT]

[2]によると、[KT]は、1963年7月1日から1966年7月20日まで使われました。
したがって、3枚ともこの期間にプレスされて発売されたと思われます。

では、なぜ1枚目に初版レーベルが使われたのでしょうか?
想像するに、余っていた古いレーベルを使ったのかもしれません。SP時代にもよくありましたから。



More
[PR]

by ibotarow | 2017-07-05 07:16 | 男声_電気録音 | Trackback | Comments(0)