いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2006年 06月 04日

オランピア・ボロナ

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G&T Red GC-23420 Olimpia Boronat: Die Nachtigall (Alabieff) [1770L] 

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IRCC 180 Olimpia Boronat: Rigoletto-Caro Nome (Verdi) [53348, 1772-L]//I Pescatori di Perle-Siccome un di caduto (Bizet) [53353, 1777-L]

Olimpia BoronatはGenoaで生まれましたが、生年はよくわからず、1859年と1867年の2説あります。お父さんはイタリアの軍人で、お母さんはスペイン人でした。
歌手としてのデビューは、ナポリで、1885年か6年でしたが、1891年に、セント・ペテルスブルグに渡ってからは、モスクワ、キエフ、ワルシャワで活躍しました。彼女はツァーのお気に入りの歌手だったそうです。
1983年(1902年説もあり)ポーランドの貴族と結婚しましたが、当時、貴族との結婚は、歌手としてのキャリアへの幕引きを意味しました。

彼女の吹き込みは、1904年にセント・ペテルスブルグでG&Tに10面、1908年にミラノでグラモフォンに11面ありますが、幸いそのすべてが復刻されています(Marston 51001-2 The complete Olimpia Boronat)。こういうのがあると安心してオークションに臨めるというもんですね。

彼女の歌い方は、Tさんによると、「腹筋を使って硬口蓋に音を当てるようにすると澄んだ明るい声が出ますが、それを思わせる伝統的な唱法」で、長らくロシアにいたために、ヨーロッパの新しい歌唱法の影響を受けず、19世紀のベルカント唱法を偲ぶことのできる数少ない例だそうです。

今回のレコードはすべて1904年のセント・ペテルスブルグ録音ですが、これらを聴いても、キリッとした高音の特徴を感じることができました。

この時代のレコードを聴いていつも思うことですが、オリジナル盤は骨董的価値はあるでしょうが、盤面は荒れている場合が多く、今回のG&Tもノイズだらけでした。その点、IRCCの再プレス盤は、ノイズが少なく、音楽を聴くのであれば、こちらの方がはるかに楽しめます。レーベルを眺める楽しみはありませんが・・・
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by ibotarow | 2006-06-04 07:19 | 女声_ラッパ吹き込み | Trackback | Comments(0)
2004年 09月 18日

Gerhardt 1907

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Elena Gerhardt singing two lieder of Hugo Wolf: "Heimweh" and "Und willst du deinen Liebsten sterben sehen." Her accompanist in both of these 1907 recordings is conductor Artur Nikisch.

ゲルハルト24歳の初録音、ピアノ伴奏はニキシュ。ただし、この盤は1930年代にIRCC (International Record Collectors Club)から頒布されたIRCC 11で、オリジナルは、Gramophone Pre-dog 2-43182(5167h) と、2-43183(5169h)である。ご存知、野村あらえびす大絶賛の一枚で、珍品レコードに曰く、「絶品的なものである。深沈たるうちにも若さに匂ふ香の美しさ、ゲルハルトを特性づける聡明な解釈、表現など、恐らく電気吹き込みのものを加へても、リード・レコードの王者の位を小動ぎもしないことであらう。」、ここまで言われたら聴いて見たくなるではないか。なお、あらえびすは、このレコードをIRCCに懇請して、在庫無しで拒絶されたと書いている。当時でも入手は難しかったようだ。

ちなみに、ニキシュのゲルハルトを可愛がること尋常ではなかったらしい。演奏旅行など常に3人で行動したといわれている。ニキシュとゲルハルトと、もう一人はニキシュの奥さんである。ニキシュは会う人毎に、これは私の妻です、そして、これは私の女友達です、と紹介していたそうな。

IRCCのプレスは、後年だけに、ラミネートの材料が滑らかで、ほとんどスクラッチノイズは聴こえない。若きゲルハルトの透明な声と、ニキシュの掌中の珠を慈しむようなピアノが、約100年の時と空間を隔てて耳に届く。昔の人はいい音で聴いていたんだなあ、と感嘆することしきりである。
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by ibotarow | 2004-09-18 00:00 | 女声_ラッパ吹き込み | Trackback | Comments(1)