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いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2015年 01月 31日

マルセル・メイエルのスカルラッティ

マルセル・メイエルのスカルラッティ_d0090784_1634694.jpg

バッハ、ラモ―と来るとスカルラッティも聴きたくなります。
この3人はほとんど同時代の人なんですね。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685年3月31日 - 1750年7月28日)
ジャン=フィリップ・ラモー(Jean-Philippe Rameau, 1683年9月25日 - 1764年9月12日)
ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685年10月26日 - 1757年7月23日)

ドイツ、フランス、イタリアのお国柄によって、それぞれの個性に溢れています。
優美、繊細で、女性的、情緒的なラモーに対して、スカルラッティはラモ―より甘さ控えめ、感情も控えめで、理知的、男性的ですが、バッハほど偉そうにしていなくて、イタリアの明るい陽光に満ちています。
スカルラッティはそれまでミケランジェリしか聴いたことなかったのですが、畏友エピクロスさん曰く、
「ミケランジェリの方が人間の情感を合理性、理性でコントロールしているのでしょうね。メイエルは、人間の自然をより重視していると言えるのでしょうね。」
だそうです。なるほど、さもありなんです。

メイエルのスカルラッティの録音は、1946-4949年のSP期と、1954-55年のLP期に分かれます。
まずSPの録音は、拙ブログのディスコグラフィーから抜き出すと、

1946-11-12
Album 15, 4 disques (68-71)
Domenico Scarlatti: Les sonates pour clavier
68 1 [PARTX 3209-1] N°423 (Kk.32) - N°429 (Kk.175)
68 2 [PARTX 3210-1] N°449 (Kk.27)
69 1 [PARTX 3211-1] N°487 (Kk.125) - N°499 (Kk.30)
69 2 [PARTX 3212-1] N°33 (Kk.87)
70 1 [PARTX 3213-1] N°23 (Kk.380) - N°463 (Kk.430)
70 2 [PARTX 3214-1] N°344 (Kk.114)
71 1 [PARTX 3215-1] N°58 (Kk.64) - N°468 (Kk.279)
71 2 [PARTX 3216-1] N°498 (Kk.202) - N°475 (Kk.519)

1948-/49
Album 30, 4 disques (130-133)
SCARLATTI: Sonates
1948-12-20
130 1 [PARTX 6532-1] N°413 (Kk.9) - N°415 (Kk.119)
130 2 [PARTX 6533-1] N°288 (Kk.432) - N°286 (Kk.427)
131 1 [PARTX 6534-1] N°203 (Kk.474)
131 2 [PARTX 6535] N°263 (Kk.377) - N°465 (Kk.96)
132 1 [PARTX 6536-1] N°382 (Kk.69) - N°384 (Kk.17)
132 2 [PARTX 6537-1] N°488 (Kk.8) - N°486 (Kk.13)
1949-5-10
133 1 [PARTX 6538-2] N°338 (Kk.450)
133 2 [PARTX 6539-2] N°450 (Kk.245) - N°12 (Kk.478)

の2つのアルバムがあり、
LP期の録音は、

1954-11 & 1955-5
DF 139-140
Domenico Scarlatti: Les sonates pour clavier
1954-11
[DF 139 1C1, XPARTX 25306, M6 163040] N°12 (Kk.478) - N°14 (Kk.492) - N°23 (Kk.380) - N°449 (Kk.27) - N°450 (Kk.245) - N°33 (Kk.87) - N°58 (Kk.64) - N°288 (Kk.432)
[DF 139 2C1, XPARTX 25308, M6 163042] N°338 (Kk.450) - N°382 (Kk.69) - N°344 (Kk.114) - N°413 (Kk.9) - N°415 (Kk.119) - N°423 (Kk.32) - N°429 (Kk.175) - N°468 (Kk.279)
1955-5
[DF 140 1C1, XPARTX 29125, M6 169832] N°465 (Kk.96) - N°463 (Kk.430) - N°286 (Kk.427) - N°486 (Kk.13) - N°475 (Kk.519) - N°384 (Kk.17) - N°498 (Kk.202) - N°499 (Kk.30)
[DF 140 2C2, XPARTX 29078, M6 169714] N°461 (Kk.29) - N°263 (Kk.377) - N°490 (Kk.523) - N°433 (Kk.446) - N°104 (Kk.159) - N°203 (Kk.474) - N°487 (Kk.125) - N°395 (Kk.533)

の2枚組アルバムがあります。

このたびDF15を入手しました。1946年のAlbum 15の4枚組と全く同じ内容が10インチLPに入っています。
SP期の原盤はアセテート録音だと言われていますので、アセテート・マスターからのカットでしょう。

1946?
DF 15
Domenico Scarlatti: Sonates
[DF 15 1C1, PART 12754, M3-131246] N°423 (Kk.32) - N°429 (Kk.175) - N°449 (Kk.27) - N°487 (Kk.125) - N°499 (Kk.30) - N°33 (Kk.87)
[DF 15 2C3, PART 13156, M3-131594] N°23 (Kk.380) - N°463 (Kk.430) - N°344 (Kk.114) - N°58 (Kk.64) - N°468 (Kk.279) - N°498 (Kk.202) - N°475 (Kk.519)

まず音ですが、ワウフラッターがあるのかゆらゆら揺れます。
うちのポンコツプレーヤの回転をまず疑いましたが、ラモ―のLPは正常でした。
Youtubeで1946年の音源を聴いてみると、揺れはLPほど明確には感じられないがやはり揺れています。
アセテート原盤をカットした時のレースの回転がおかしかったのでしょうか?
レンジは、バッハのSPと同程度です。歪っぽいところもありますが、盤が傷んでいるせいかもしれません。

演奏は、1950年代の録音に比べて、ラモ―のところで書いたように、若々しくて勢いがあり、颯爽としています。
しかし1938年のスカラムーシュ聴くと、1930年代の、さらには1920年代のメイエルはさらに素晴らしかったでしょうね。
では1954-55年録音のDF139-40は欲しくないかと言うと、もちろんそんなことはありません。Youtubeでしか聴いたことありませんが、より優雅です。

by ibotarow | 2015-01-31 16:28 | ピアノ_電気録音 | Comments(0)


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