2015年 03月 29日
![]() またメイエルか、と言われそうですが、これで最後です。 以前入手した1946年録音のスカルラッティ(DF15)は、演奏は溌剌としてすばらしいけれども、ワウフラッターのせいで音が揺れるのが玉に瑕でした。 ヴァイオリンのビブラートは気持ち良いのに、ピアノのビブラートは気持ち悪いのは何ででしょうね。 というわけで、揺れないLP録音のスカルラッティ(DF 139-140)が欲しくなったのであります。(理由になっているかな?) ほどなく、DF139だけバラで出ていたのを見つけ、数人の競争相手とバトルの末、辛くも入手できました。 1954-11 DF 139 Domenico Scarlatti: Les sonates pour clavier 1面:[DF 139 1C1, XPARTX 25306, M6 163040] N°12 (Kk.478) - D major, Andante cantabile △ N°14 (Kk.492) - D major, Presto N°23 (Kk.380) - E major, Andante comodo ○ N°449 (Kk.27) - B minor, Allegro ○ N°450 (Kk.245) - B major, Allegro △ N°33 (Kk.87) - B minor ○ N°58 (Kk.64) - D minor, Allegro ○ N°288 (Kk.432) - G major, Allegro △ 2面:[DF 139 2C1, XPARTX 25308, M6 163042] N°338 (Kk.450) - G minor, Allegrissimo △ N°382 (Kk.69) - F minor △ N°344 (Kk.114) - A major, Spirito e presto ○ N°413 (Kk.9) - D minor, Allegro △ N°415 (Kk.119) -D major, Allegro △ N°423 (Kk.32) - D minor, Aria ○ N°429 (Kk.175) - A minor, Allegro ○ N°468 (Kk.279) - A major, Andante ○ 1946年の録音のような勢いの良さはありませんが、暖かく包み込むような、母親のような演奏です。 でも場所によっては、けっこう力強さも感じられます、母は強し。 この後、DF15を聴くと、敏捷で、エネルギー感が違います。逞しいと言ってもいい。 しかし、いささか体操の演技のようではありますが。 ○印がDF15にも収録されている曲です。半分ほど重複しているのがわかります。 メイエルの好きな曲、あるいは得意な曲なのでしょうか。 おかげでDF15の良さを再認識しました。揺れるのは我慢しましょう。 なお、△印はSP盤のAlbum 30の収録曲で、○△合わせるとDF139はほとんど重複しているがわかります。 未入手のDF140も調べてみると、半分以上重複していました。 1955-5 [DF 140 1C1, XPARTX 29125, M6 169832] N°465 (Kk.96) - D major, Allegrissimo △ N°463 (Kk.430) - D major, Non presto ma a tempo di ballo ○ N°286 (Kk.427) - G major, Presto quanto sia possible △ N°486 (Kk.13) - G major, Presto △ N°475 (Kk.519) - F minor, Allegro assai ○ N°384 (Kk.17) - F major, Presto △ N°498 (Kk.202) - B-flat major, Allegro ○ N°499 (Kk.30) - G minor Moderato ○ [DF 140 2C2, XPARTX 29078, M6 169714] N°461 (Kk.29) - D major, Presto N°263 (Kk.377) - B minor, Allegrissimo △ N°490 (Kk.523) - G major, Allegro N°433 (Kk.446) - F major, Pastorale Allegrissimo N°104 (Kk.159) - C major, Allegro N°203 (Kk.474) - E-flat major, Andante cantabile N°487 (Kk.125) - G major, Vivo ○ N°395 (Kk.533) - A major, Allegro assai ということで、ボクのスカルラッティのイメージからすると、断然DF15の方なんですが、DF139の優しく、時には強い、母性的魅力にも抗しがたいものがあります。 結局、メイエル・ファンとしては両方必要です。
by ibotarow
| 2015-03-29 11:30
| ピアノ_電気録音
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