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いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2015年 09月 30日

イヴ・ナットの「悲愴」「月光」「熱情」4種

イヴ・ナットの「悲愴」「月光」「熱情」4種_d0090784_7375253.jpg

まったく何をやってるんだと言われそうですが、先日、プレス時期の違う標記のレコードが3枚まとめて出ていたので、音の違いを聴いてみたいという不純な動機で入手しました。
それまでに持っていた1枚と合わせると4種類になります。

古い方から並べると、
1. DF57 grey フラット盤(203 g)
[DF 57 1C21, PARTX 19515, M6 148670] 悲愴、月光
[DF 57 2C21, PARTX 19516, M6 148671] 熱情

2. DF57 green フラット盤(218 g)
[DF 57 1C21, PARTX 19515, M6 148670] 悲愴、月光
[DF 57 2C21, PARTX 19516, M6 148671] 熱情

3. 730.006 グルーブガード盤(151 g)
[730006 1 21C, M6 209345] 悲愴、月光1,2楽章
[730006 2 21C, M6 209037] 月光3楽章、熱情

4. 2C051-10.756 グルーブガード盤(115 g)
[10756 MA(手書き), 73076 MA 21(見え消し), M6 335586 3] 悲愴、月光
[10756 MB(手書き), 73076 MB 21(見え消し), M6 335587 3] 熱情

1と2のDF57は、M6番号がいっしょなので、ほぼ同時期のプレスだと思われます。、
2重円で赤字のグレージャケットの方が、1重円で黒字のグリーンジャケットより古いと思っていましたが、()内のレコード重量を比べると、2のグリーンジャケット方がわずかに重く、こちらの方が古いかもしれません。

ちなみに重量は、3の730シリーズ,4のリファレンスシリーズとどんどん軽くなって、4は115gで、2の218 gのほぼ半分です。これが音に影響しないはずはありませんよね。

曲の配置では、3だけ「月光」が両面に分かれて入っています。
こうすると両面の収録時間のバランスが良くなりますが、使い勝手が悪いというクレームがあったのでしょうか、4では再び前の配置に戻っています。

また、4では、73076という刻印が見えるように消してあります。リファレンスシリーズより古いマトリクス番号の原盤をそのまま使っているよ、ということかもしれません、よくわかりませんが。

なお、M6番号から製造年月日が特定できるはずですが、残念ながら資料がないのでわかりません。
外見的な特徴はこれくらいです。

それでは新しい方から音の特徴を見ていきます。
再生はタンノイバリレラとQUAD QC2で、カーブはNABです。

4.2C051-10.75
柔らかく、軽く、薄く、ソツなくきれいに整っている。低音少な目。

3.730.006
4より多少硬めで、薄く、すっきりとして繊細、低音多め。

2.DF57 green 
中高音が締まり、芯がある。高音に輝き、厚い低音。

1.DF57 grey
コロコロと粒立ちの良い高音、美しい中音、深い低音。

というわけで、見た目の盤の厚さ(重量)に引きずられないようにしようと努力はしたのですが、結果的には、それに比例したような音の特徴となりました。
また、2枚のDF57は、表現は違いますがほとんど同じ音です。

再生系は、タンノイとNABカーブだけでは、古いプレスに有利、新しいプレスに不利になるかもしれませんので、DL103とQUAD33のRIAAカーブでも一通り聴いたんですが、4種間の相対的な差異に関して、感想の大勢は同様でした。

上記以外のレコードについては、以前、さる先達からお借りしたDF57グレージャケットのパンケーキ盤、

[57・1BV3, V・1749 (手書き)] 悲愴、月光
[DF-57 2C2B, XPARTX29025, M6 169470] 熱情

は、その時の感想として、
「1,2面とも、すっきりとして、鮮明です。 ワイドレンジなのでしょう。」
と記しています。
これはM6番号から見ると、上のDF57と730.006の間のプレスなので、音もその中間なのかもしれません。
拙い経験では、DFのパンケーキ盤はレーベル部は厚いんですが音溝部は薄く、音は鮮明ですが、反り易いのが欠点です。

また、別の先達がお持ちのピアノソナタ全集の中の当該レコード、

2C147-10.924M
[10 924 MA 21, M6 321 616 4] 悲愴、月光1,2楽章
[10 924 MB 21, M6 321 617 4] 月光3楽章、熱情

は、M6番号から見ると、4のリファレンスシリーズよりちょっと前のプレスですが、730.006と同じく、月光が両面に分かれて入っています。730シリーズからリファレンスシリーズになる直前までは、この配置だったのでしょうか。
音は聴いていないのでわかりませんが、たぶんリファレンスシリーズに似ているでしょう。

とにかく、イヴ・ナットのこのレコードはベストセラーだったらしく、何べんもカッティングし直されて、他にもいろんな種類があるようで、切りがないのでこれ以上追いかけるのはあきらめます。

by ibotarow | 2015-09-30 09:19 | ピアノ_電気録音 | Comments(0)


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