2017年 03月 31日
銚子のAさんのブログ[1]を読んで、昔、吉田秀和が何かの連載でソロモン(1902-1988)をホメていて、それでレコードを1枚買ったなあということを思い出しました。 くだんのレコードを押入れの奥から引っ張り出してみると、 BEETHOVEN: Piano Concerto No. 1 in C, Op. 15 BEETHOVEN: Sonata No. 27 in e, Op. 90 があり、1956年の録音で、ステレオ・モノラル両方で発売されたようです。 BEETHOVEN: Sonata No. 31 in A-Flat, Op. 110 したがってソロモンに関しては、1956年8月下旬からステレオ録音が開始されたことが窺えます。 さて、さっそく何十年ぶりかで聴いてみました。 その後、吉田秀和が「世界のピアニスト」にソロモンのことを何と書いているのか気になって、アマゾンで100円で出ていたので思い切って(?)購入しました。送料を250円余り取られましたが。 それが先日到着し、さっそく「ホフマンとソロモン」の章を読んでみました。 先ず、初出は、「ステレオ芸術」ではなく「芸術新潮」の昭和43年9月号[4]でした。 ボクはその年の4月に大学に入り、その頃から「西方の音」を読むため、毎月この雑誌を購読していたので、当然ソロモンの記事も読んで触発されたものと思われます。 ちなみに、吉田秀和のレコード評を読むようになって、高校時代から続いたU先生[5]の呪縛から逃れることができました。 でも「芸術新潮」には盤鬼[6]というもう一人の怪人がいて、その後遺症にしばらく苦しみましたが。 さて、吉田秀和は何と書いていたのでしょうか? 「渋くて堅牢で、一言をもってすれば『厳粛な』演奏である。それだけに音色の変化、ピアニッシモのニュアンスづけなどについては、抑えがきいているという以上に、むしろ禁欲的である。」 文章の格調は比ぶべくもありませんが、ボクの舌足らずの感想も当たらずとも遠からずといったところで、ちょっと安心。 References
by ibotarow
| 2017-03-31 07:00
| ピアノ_電気録音
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