2018年 05月 27日
後半では、1906~1911年録音のうち下記10面の回転数を推定します。 1906 1907 1910 1911 これらを78 rpmで再生した時のスペクトルをFig. 1に示します。 個別のデータはMoreを見ていただくとして、前半の結果と合わせて、A4=440 Hzで推定した回転数をまとめるとFig. 22のようになりました。 1905; 80 rpm前後 1906; 72 rpm前後 1907; 70 rpm前後 1910; 76 rpm前後 1911; 78 rpm前後 となりました。 年代別回転数の推移が、他のFonotipiaにも当てはまるかどうかは定かではありません。 これらの回転数で再生した後半10面のMP3音源を下記にアップしました。 [xPh 2228] 39925 Zephyr, Op.35-5 (Hubay) それでは個別の推定根拠を示します。 Fig. 2に示す楽譜[1]を見ると、出だしのピアノがA4とD5#の2分音符がありますす。 680 Hz付近 のようですが、A4は 470 Hzと530 Hz付近 のどちらかわかりません。 そこでD5#からA4に換算すると、 680/1.4142=480 Hz となりますので、 470 Hz付近 がA4のようです。 そこで、Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、 次は、ヴィエニャフスキーのスケルツォ・タランテラ Fig. 4に示す楽譜[2]を見ると、出だしのピアノがD音のみです。 625 Hz付近 のようです。 D5からA4に換算すると、 625/1.3348=468.0 Hz となりますが、この付近にもピークがあります。 上の楽譜には無い音を弾いているようです。 それはともかく、Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、、 次は、1907年録音のラフのカヴァティーナ Fig. 6に示す楽譜[3]を見ると、4小節目にA4音があります。 470 Hz付近 のようです。 Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 475.7492 Hz となりました。 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、、 次は、ドルドラのヴィジョン Fig. 8に示す楽譜[4]を見ると、ピアノパートの4小節目にG4があります。 430 Hz付近 のようです。 A4に換算すると、 430*1.122462=482 Hz となります。 Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、、
Fig. 10に示す楽譜[5]を見ると、ピアノの冒頭にA4の2分音符があります。 490 Hz付近 のようです。 そこで、Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、 次は、1907年録音最後のサラサーテのチゴイネルワイゼン Fig. 12に示す楽譜[6]を見ると、ピアノの出だしがGです。 430 Hz付近 のようです。 A4に換算すると、 430*1.122462=482 Hz となります。 Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、 次は、1910年録音のサラサーテのサパテアード Fig. 14に示す楽譜[7]を見ると、3小節目に、A4の4分音符があります。 450 Hz付近 のようです。 そこで、Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、 次は、1910年録音のドルドラのセレナーデ Fig. 16に示す楽譜[8]を見ると、5小節目に、F4とA4の8分音符があります。 450 Hz付近 のようです。 そこで、Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、、 次は、1911年録音のフィビヒのポエム Fig. 18に示す楽譜[9]を見ると、1小節目に、B4♭の付点2分音符があります。 470 Hz付近 のようです。 A4に換算すると、 470/1.059463=443.6 Hz となります。 そこで、Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、、
Fig. 20に示す楽譜[10]を見ると、4小節目に、ヴァイオリンパートにC5の付点全音符と 525 Hz付近 のようです。 A4に換算すると、 525/1.1892=441.5 Hz となります。 その付近に小さなピークがありますが、これがピアノのA4のようです。 そこで、Fig. 1の全体スペクトルのこの付近のピーク周波数を拾うと、 この周波数から、A4=440 Hzになる回転数を求めると、、 References
by ibotarow
| 2018-05-27 08:20
| ヴァイオリン_ラッパ吹き込み
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