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いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2019年 06月 16日

ガラード復活顛末記 その2

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先週のブルメスターまでの音源の取り込みは、バチモンプレーヤが壊れる前でしたので、クォーツロックの78.0 rpmで取り込めたのですが、これからは再登板の老いぼれガラードを使わねばなりません。
そこで、ガラードの回転数安定性を調べておくことにしました。

まず、ターンテーブルに何も載せない状態で30分ほど回した後、回転数を78.0 rpmに合わせます。

ガラード復活顛末記 その2_d0090784_16560962.jpg

次に、12インチ盤(重量:460 g)を乗せた時の回転数を測ると、77.8 rpmになりました。

ガラード復活顛末記 その2_d0090784_12511923.jpg

さらに、ピックアップ(針圧:16 g)を乗せると、回転数はわずかに落ちて、77.7 rpmとなりました。

ガラード復活顛末記 その2_d0090784_16233520.jpg

このように、負荷の変動で、回転数は無視できないほど変化する結果となりました。
もちろん個体差は有ると思いますが、サーボの無いモーターでは、これは避けられない現象でしょう。
これ以外に、インダクションモーターですので、例えばポットの沸騰中とか掃除機の使用等で電源電圧が変動すると、回転数が敏感に反応します。

もっと細かいことを言えば、針の位置も関係するようです。
今回の測定に用いたレコードは、ゲルハルトの
043198 [ac5114f]  Wiegenlied (R. Strauss)
です。
このレコードの振幅分布は、下記のように、大きい部分が50秒辺りと、3分20秒辺りの2か所ありますが、その他は大体同じような振幅です。

ガラード復活顛末記 その2_d0090784_12502368.jpg

回転計を見ながらざっと針を通してみて、外周と内周、あるいは振幅の大きいところと小さいところでは、回転数が変るような気がしたのですが、回転計の測定値も0.1 rpmほどのバラつきはありますので何とも言えません。
そこで、改めて3回くり返して測ってみたところ、
外周と内周では、内周の方が0.1~0.2 rpm速くなりました。
振幅の大小では、有意な差は得られませんでした。

したがって、振幅の大小による違いは無視することにしますが、これからの音源取り込みは、電源環境のできるだけ静謐な状況で、盤の再生中に、針が盤の中ほどに来た時の回転数を測ることにします。



by ibotarow | 2019-06-16 08:12 | 蓄音機 | Comments(0)


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