人気ブログランキング | 話題のタグを見る

いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

ibotarow.exblog.jp
ブログトップ
2019年 06月 23日

ヴィニャスG&Tの回転数

先日、さる達人のお宅に遊びに行ったとき、メロディアの復刻LPが何枚かあった中に、スパニッシュ・テノール、Francisco Viñas (1863–1933, Francesco Vignas) が1枚ありました。お願いしてかけていただき、そのあっけらかんとした独特の歌いっぷりを、久しぶりに懐かしく聴きました。 
ということもあり、復活ガラードによる音源取り込み第1弾は、ヴィニャスG&Tです。

以前、Francisco Viñas のG&Tのリストを示しましたが、今回、それに、C. Zwargの"Speeds & Keys"[1]から、キー、ピッチ(Hz)、回転数(rpm)のデータを拾って【 】内に記入すると、下記のようになりました。

1903.10, Milan, accompanied by SALVATORE COTTONE at the piano
10-in.
[Con 133R] 52735 GERMANIA: Studenti, udite (Franchetti) X-92115
12-in.
[Con 520R] 052007 AIDA: Celeste Aida (Verdi)
[Con 521R] 052008 MEISTERSINGER: Dall’alba tinto (Morgenlich leuchtend) (Wagner)
[Con 522R] 052013 DIE WALKÜRE: Cede il verno ai rai (Winterstürme) (Wagner)
[Con 527R] 052005 LOHENGRIN: S’ei torna alfin (Mein lieber Schwan!) {Second part only} (Wagner)
[Con 529R] 052001 LOHENGRIN: Ben altra prova (Höchstes Vertrau’n) (Wagner)
[Con 531R] 052002 LOHENGRIN: Da voi lontan (In fernem Land) (Wagner) 【A/o, 439, 73.2】
[Con 532R] 052004 L’AFRICAINE: O paradiso (Meyerbeer)

残念ながら、052002の1面しか載っていませんでしたが、周辺のデータから、1903年のミラノのピッチはA=439 Hzのようです。
そこで、この052002と、もう一枚の052004を、ともに73.2 rpmで再生した時の平均スペクトルを求めると、下図の青(052002)と赤(052004)のようになりました。

ヴィニャスG&Tの回転数_d0090784_10500009.jpg

ヴィニャスはマーストンから復刻CD[2]が出ていますので、参考のため、同じ曲の平均スペクトルを求めると、上図の灰(052002)と黄(052004)のようになりました。
それぞれのピークの位置は、まあ細かく見るとバラついていますが、老いぼれガラードの回転数の測定精度を考えると、ほぼ揃っていると言って良いでしょう。

というわけで、2面とも[1]による回転数、73.2 rpmで再生することにしました。

[Con 531R] 052002 LOHENGRIN: Da voi lontan (In fernem Land) (Wagner) 73.2 rpm

[Con 532R] 052004 L’AFRICAINE: O paradiso (Meyerbeer) 73.2 rpm


References
[1] Chris Zwarg, "Speeds & Keys Vol. I Gramophone Co. (1898-1921)", Truesound Transfers (Berlin, 2018)
[2] The Complete Francisco Viñas, Marston, 53006-2 (2006)



by ibotarow | 2019-06-23 08:13 | 男声_ラッパ吹き込み | Comments(0)


<< ゲルハルト/ニキシュ1907の回転数      ガラード復活顛末記 その2 >>