2019年 10月 06日
以前、Victor Maurel (1848-1923)のG&Tのリストを示しましたが、今回、それに、C. Zwargの"Speeds & Keys"[1]から、キー、ピッチ(Hz)、回転数(rpm)のデータを拾って【 】内に記入すると、下記のようになりました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() これらのデータを見ると、2種類の復刻CDのスペクトルは、数dBのレベル差がありますが、形状はよく似ていて、ピッチもほぼ揃っているのがわかります。 明確な単峰性のピークが見られないのは、ヴォーカルにヴィブラートがかかっているのに加え、1903年のパリ録音ですから、ピアノの音もワウフラッターで揺れていることが考えられます。 そこで、幅のあるピークの中央付近の周波数を見ると、ピッチはA=440~445 Hzあたりに分布しています。 マーストンは70.5 rpmで復刻したと[3]の解説に書いていますが、Symposiumの復刻回転数も[1]の値と大差ないようです。 残念ながら、モーレルのG&Tはとてつもなく高価なので(もっとも、最近話題のお仕立券付きスーツ生地ほどではありませんが)一枚も持っていません。 References [1] Chris Zwarg, "Speeds & Keys Vol. I Gramophone Co. (1898-1921)", Truesound Transfers (Berlin, 2018) [2] The Harold Wayne Collection, Vol. 9 (1902-1903), Symposium 1101 (1991) [3] The Complete Adelina Patti and Victor Maurel, Marston 52011-2 (1998)
by ibotarow
| 2019-10-06 08:07
| 男声_ラッパ吹き込み
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