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いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2019年 11月 03日

クルセニツカG&Tの回転数

以前、Salomea Krushelnytska(1872-1952) のバイオグラフィーを書きましたが、ディスコグラフィーはなかったので、Marstonの復刻CD[1]のトラックリストを基に、ケリー[2]を参照してG&Tのリストを作りました。
それに、C. Zwargの"Speeds & Keys"[3]から、キー、ピッチ(Hz)、回転数(rpm)のデータを拾って【 】内に記入すると、下記のようになりました。

G&T
ca. 1902
, Warsaw
[398z] 23355 MEFISTOFELE: L’altra notte (Boito)
[399z] 23365 Piosnka dudarza, Op. 18, No. 2 (The Piper’s song) (Paderewski)
[400z] 23356 Ti rivedrò! (Tosti)
[401z] 23357 HRABINA: Zbudzić się ułudnych snów (Wake up from bad dreams) (Moniuszko) 【c/-2, 435, 78.0】
[402z] 23358 Kołysanka: Na ramię mi rzuciła splecione rączęta (Lullaby: In my arms he rested) (Mlynarski)
[403z] 23359 Amore (Tosti)
[404z] 23368 HALKA: Gdyby rannym słonkiem (I wish I were a lark) (Moniuszko) 【Gm, 435, 76.4】
[405z] 23360 Lasciali dir tu m’ami (Quaranta) 【F, 435, 76.4】
[406z] 23361 PEER GYNT: Solveig’s Song (Grieg) 【Am/o, 435, 76.3】
[407z] 23362 TOSCA: Vissi d’arte (Puccini), 66005【E/o, 435, 76.1】

10面のうち半分しか載っていませんでしたが、ピッチはバッティスティーニの1902年ワルシャワ録音と共通のA=435 Hzで、回転数は76.1~78.0 rpmの範囲に分布しています。
この中で、
[407z] 23362 TOSCA: Vissi d’arte (Puccini), 66005
について、[3]による76.1 rpmで再生したレコードと、比較のため、Marston[1]の復刻CDのスペクトルを調べてみました。

クルセニツカG&Tの回転数_d0090784_14423329.jpg

これを見ると、2種類のスペクトルのレベル、形状ともよく似ていて、ピッチについては、青(407z_76.1)は赤(407z_M)よりわずかに低いのがわかります。

A4相当のピークの周波数を見ると、
407z_76.1: 435.4 Hz
407z_M: 438.0 Hz
ですので、Marston[1]の回転数は、
438.0/435.4*76.1=76.6 rpm
となります。

というわけで、Marstonの復刻CDとあまり変わらないピッチなので、[3]による回転数で再生することにしました。
[407z] 23362 TOSCA: Vissi d’arte (Puccini), 66005  76.1 rpm

References
[1] The Complete Salomea Krushelnytska and Elena Ruszkowska Selected Recordings, Marston 52052-2 (2006)
[2] ALAN KELLY, "Matrix Series Suffix-L, Recorded by FRANZ HAMPE (1902-1919)", MAT105 (August, 2004)
[3] Chris Zwarg, "Speeds & Keys Vol. I Gramophone Co. (1898-1921)", Truesound Transfers (Berlin, 2018)



by ibotarow | 2019-11-03 08:35 | 女声_ラッパ吹き込み | Comments(0)


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