2022年 01月 30日
これにC. Zwargの"Speeds & Keys"[4]から、キー、ピッチ(Hz)、回転数(rpm)のデータを拾って【 】内に記入すると、下記のようになりました。 Nellie Melba G&T Recordings March 1904, Great Cumberland Place, London (piano & conductor LANDON RONALD, flute PHILLIPE GAUBERT) 12-in. [1] 03015 Mattinata (Tosti) 【G, 435, 70.8】 [2] 03016 Nymphes et sylvains (Bemberg)【F, 435, 70.8】 [6] 03017 La Traviata: Ah, fors'è lui (Verdi)【Fm/o,A♭/o, 435, 71.0】 [7] 03018 Coming through the rye (trad) (not used)【B♭/o, 435, 71.0】 [9] 03019 Se saran rose (Arditi)【D, 435, 71.0】 [12] 03020 Lucia di Lammermoor: Mad scene (Donizetti)(with flute) 27-3-04【E♭, 435, 75.3】 [13] or [14] Il Pensieroso: Sweet bird (Handel)(with flute) (from start) 27-3-04 【D/o, 435, 75.3】 [15] 03021 do (with flute) (beginning later) 27-3-04【D/o, 435, 75.5】 [16] 03022 Goodbye (Tosti) 27-3-04【A♭, 435, 75.5】 [20] 03023 Hamlet: Mad scene (Thomas), pt 1 with orchestra【F/o, 435, 75.4】 [21] 03024 do, pt 2 with orchestra【B/o, 435, 75.5】 [22] 03025 Rigoletto: Caro nome (Verdi), with orchestra【E/o, 435, 75.7】 [23] 03026 La Traviata: Sempre libera (Verdi), with orchestra【A♭/o, 435, 75.2】 [25] 03027 Three green bonnets (d'Hardelot)【F, 435, 75.6】 [26] 03028 Le Nozze di Figaro: Porgi amor (Mozart)【E♭, 435, 75.6】 [27] 03029 Si mes vers avaient des ailes (Hahn)【E, 435, 75.7】 [28] 03030 La Bohème: Addio di Mimi (Puccini) (not used)【D♭/o, 435, 75.7】 20 October 1904, London (piano BEMBERG) 4 September 1905, London COLDSTREAM GUARDS BAND (Lieut J MACKENZIE ROGAN) 5 September 1905 (piano HERMAN BEMBERG) 11 July 1906, London ピッチは、1905年の軍楽隊伴奏のA=452を除いて、すべてA=435としています。 この中から、題名を太字で示した、「ハムレット」第4幕 狂乱の場 “私も仲間に入れてください”、 先ず、pt 1 A vos jeux, mes amis, permettez-moi de graceについて、最初から4分間の平均スペクトルを求めると、 ![]() となりました。 ![]() レコードは、430 Hzと440 Hzの間になだらかなピークがありますが、CDは、440 Hzを超えたあたりにあります。 次に、pt 2 Et maintenant, ecout, ecoutez ma chanson!について、最初から4分間の平均スペクトルを求めると、 ![]() となりました。 ![]() となりました。 という訳で、ガイスベルグのA=435説を尊重して、当初の回転数で再生した音源を下記にアップします。ただし、小数点以下の値は目安です。 [20] Hamlet: Mad scene (Thomas), pt 1 A vos jeux, mes amis, permettez-moi de grace_75.4 References
by ibotarow
| 2022-01-30 11:12
| 女声_ラッパ吹き込み
|
Comments(2)
![]()
いつも楽しみに拝見しています。いぼたろう様の回転数についての書き込みは大変参考になっています。古い録音、特に声楽を聴いていると「昔の歌手はこんなに細かいビブラートだったのだろうか」「テノールもソプラノもこんなに軽い発声だったのだろうか」という気持ちになります。当時はオペラが盛んな時代で聴衆の耳も肥えており、歌手の層も厚かったはず。その人々が本当に私が聴いているレコードの声で歌っていたのか。と思ったりするのです。思い切って短2度下げた回転数(半音下がります)で再生するとご紹介のメルバもタマーニョも太く堂々たる声になります。更に回転数を長2度下げる(全音下がります)と現在活躍している歌手達の目標になるような声になります。これは私の勝手な想像なのですが、メルバやタマーニョが録音するときに短2度、もしくは長2度下げていたのではと思うのです。同様のことを後年ステファノをはじめ名歌手達も行っています。いぼたろう様のご意見をいただけると幸いです。
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オペラ大好きさま、
録音時にキーを下げて歌うことはしばしばあったと思います。 上のリストでいうと、 [404c] 03035 Roméo et Juliette: Je veux vivre, Valse (Gounod), in French DB367 【F/-2, 435, 78.01】 がそうです。 F/-2の意味は、オリジナルキーより半音二つ分、つまり全音下げて歌っている、ということです。 しかし、これは歌手の個人的事情ですので、あまり興味はありません。 それよりも、録音時のピッチはどうだったか、という客観的事実に興味があります。 ピッチに関するデータが載っているのは、ボクの知る限り、上の文献[4]だけですので、まずこれに基づいて再生し、それだけに頼るのは危険ですので、復刻CDと照合する、というのが本ブログのスタンスです。 |
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