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いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2005年 03月 21日

ヴィクター・モーレル

ヴィクター・モーレル_d0090784_13264329.jpg

昨日、Victor Maurel (1848-1923)が1枚到着しました。海外からの荷物は不思議に日曜に来ることが多いです。それはともかく、曲は、
Verdi, Era la notte “Otello”(39042, XPh 58-3)
Mozart, Serenata “Don Giovanni”(39041, XPh 66)
です。来るときは立て続けに来るようで、ゆっくり資料を調べているひまがなく困ってしまいますが、モーレルは、マルセイユ生まれで、ヴェルディの覚えめでたく、オテロやファルスタッフの初演に関わったバリトンとして有名です。

録音は、1903年パリでG&Tに7面吹き込み、Fonotipiaには1904年ミラノで6面、1907年ロンドンで3面吹き込んでいますが、これですべてです。G&Tは当初、赤ラベルで売り出されましたが、その上に黒ラベルを貼り付けたレコードもあるそうです。これはモーレルが1904年にFonotipiaに録音したことに対するG&Tのいやがらせでしょうか。そう言えば、SammarcoのG&T録音もFonotipia盤が録音された1905年にカタログから消されたそうです。

復刻CDは、SYMPOSIUMやMarstonから出ていますが、ここでMarstonの解説に書いてあった、回転数をご紹介しておきましょう。
G&T: 70.5 rpm
Fonotipia(1904): 83 rpm(ただしNinonだけは初めが79.5 rpmで終わりが83 rpm)
Fonotipia(1907): 76 rpm
なお、上のレコードにはサラサーテのレコードのように、内周に別トラックの信号音が刻まれています。これが何ヘルツかはわかりませんが、Marstonによると、この時代のピアノは、A=435 Hzに調律されていたそうです。

上のレコードは、英国パルロフォンの1930年代の再プレス盤です。オリジナル・フォノティピア盤は、とても私の手に入るようなしろものではありません。Harold Wayneに言わせると、オリジナルとは違うものだ、と憎たらしいことを言っていますが、なに、再プレス盤の方がスクラッチノイズが少なくて、聴きやすいのですよ。
モーレルの、やさしく語りかけるような歌唱は、まるで父親のかいなに包み込まれるような、あったかくて幸せな感じ、と言ったらいいでしょうか、一度聴いたら忘れられません。

by ibotarow | 2005-03-21 11:07 | 男声_ラッパ吹き込み | Comments(0)


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