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いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2009年 03月 31日

「オペラ座の壺」のレコードリスト

「オペラ座の壺」のレコードリスト_d0090784_10245818.jpg

承前、オペラ座の壺ですが、復刻CDがやっと入手できました。
ところが、解説がフランス語だけで、レコードリストにマトリクス番号がありませんし、ミスプリも多いです。
それで、しかたなく、ケリーを参照して、エクセルでリスト[1]を作りました。
BnFのサンプル音源へのリンクも貼り付けてありますので、全65面のうち21面を聴くことができます。

壺に入っていたレコードを簡単に紹介すると[2, 3]、

今回開封されたのは、no.1とno.4の壺である。
no.1のレコードは完全な形で取り出されたが、no.4のレコードの何枚かは、間に挟みこまれていたガラス板が割れて、傷がついていたようだ。
no.2は、未開封のまま将来に託された。またno.3は、破壊されて中身が持ち去られていた。

no.1は、すべて10インチ盤で、片面盤が3枚、残りの9枚は両面盤である。
レーベルはグラモフォンが6枚8面、ゾノフォンが6枚12面である。

no.2とno.3は、両方とも12インチ片面盤が12枚ずつ入っている。
すべてグラモフォン・レーベルではあるが、米Victor録音が、no.2では5面、no.3では6面とほぼ半数を占めている。

no.4は、10インチ4枚と12インチ8枚で、片面盤は4枚、残りは両面盤である。
米Victor録音が1面あり、残りはグラモフォン録音である。
Firmin Gemierによる、1912年6月13日のレコード埋設セレモニーのための、スピーチ盤が1枚入っている。

さて、復刻の出来具合ですが、
ボクのように、当時、蓄音機で聴いた音を再現したい、という方向とはちょっと違うようで、レコードに入っている情報を、最大限引き出そうという方針のようです。細かい音まで、きれいに復刻されています。
いかにも博物館のスタッフの手による、歴史的データの復元、という感じの復刻でした。

References
[1] http://www.geocities.jp/ibotarow/misc/Urnes.xls
[2] http://expositions.bnf.fr/voix/arret/01.htm
[3] http://louise200.exblog.jp/10419046/

by Ibotarow | 2009-03-31 06:16 | Comments(0)


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