いぼたろうの あれも聴きたい これも聴きたい

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2018年 09月 23日

エティエンヌのモーツァルト・クラリネット協奏曲 1941

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前報の最後に書いたように、エティエンヌのモーツァルト・クラリネット協奏曲の旧録音は、DF 2の10インチ最初期盤を探すつもりでした。
元のSP盤なら時々見かけるので、それを入手すれば簡単ですが、今さら取っかえ引っかえして聴くのも面倒だと見送っていました。
ところが先日、たいへん安く出ていたのでダメ元で最低額を入れておいたら、誰も入札せず落札してしまいました。送料はその3倍以上取られましたが。

July 1941
Les Discophiles Français 8-10
Mozart: Clarinet Concerto in A major K.622
8-1 [PART 1695-1, M6-102645] I. Allegro (début)
8-2 [PART 1696-1, ---------] I. Allegro (suite)
9-3 [PART 1697-1, M6-102647] I. Allegro (fin) / II. Adagio (début)
9-4 [PART 1698-1, M6-102648] II. Adagio (fin)
10-5 [PART 1699-1, M6-102649] III. Rondo (début)
10-6 [PART 1700-1, M6-102650] III. Rondo (fin)
François Etienne, clarinet
L' Orchestre de Chambre Hewitt, Maurice Hewitt

さっそく聴いてみましたが、以前、さる畏兄に米VOX盤を聴かせていただいたときの音は、もう記憶の彼方でしたので、鮮明さに驚きました。
この前のDF 2の10インチ盤の方がよほど眠たい音です。

演奏は、エティエンヌもさることながら、エウィットが別人のように若々しいです。
スピードも新録音より速い印象がありましたが、演奏時間はほとんど変わりませんでした。
新録音より肌理が粗いという気もしましたが、これは録音のせいもあるかもしれません。

前回、若き碩学Lさんにご教示いただいた、
「第3楽章の冒頭、アウフタクトを除いて4小節目のクラリネットソロが旧録音ではスラー気味、再録音ではスタッカート気味です。」
も確認した結果、たしかにスラ―気味でした。



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by ibotarow | 2018-09-23 08:18 | 管楽器その他 | Trackback | Comments(0)
2018年 09月 15日

エティエンヌのモーツァルト・クラリネット協奏曲 DF 2

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エティエンヌのモーツァルト・クラリネット協奏曲は、以前書いたように、1941年と1953年録音の2種類の10インチ盤があり、同じDF 2のカタログ番号で発売されました。
1941年録音はもちろんSPの復刻ですが、これをずっと探していました。

先日、写真の盤を見つけて、どちらかわからなかったのですが、レーベル写真にマトリクス番号が、
PART 14821
と写っていたので、うちにある10インチDF盤を2,3種類見て、1953年以前のようだと判断、思い切って、ポチってしまいました。
果たして、結果は如何に?

しばらくして、待望の表記のレコードが到着しました。
Discophiles Français DF 2
Mozart: Concerto de clarinette en la majeur K 622
[DF 2 1C1, PART 14821, M3-136463] I. Allegro / ii. Adagio
[DF 2 2C1, PART 14822, M3-136464] III. Rondeau / Ode Funèbre K 477
Orchestre de chambre - Hewitt

ワクワクドキドキして聴いてみましたが、聴き慣れたDF盤の鮮明さはありません。
これはひょっとして1941年の旧録音かと期待しましたが、次に1953年録音の12インチ盤を聴いてみると、音は違うものの演奏はよく似ています。
以前、さる畏兄に聴かせていただいた旧録音の米VOX盤はやたら元気な演奏だったと記憶しています。

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そこでファイルに落として、第1楽章の波形を比較してみました。
上図の上が12インチ、下が10インチです。よく似ています。
この音源の出だしを揃え、左と右に振り分けて、イヤホンで聴いてみました。
最初はピッタリ合っていますが、だんだんずれて行って、最後は10インチ盤が2秒ほど短いです。

次に、それぞれの最初4分間の平均スペクトルを求めると、下図のようになりました。

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440 Hz付近のピークを比べると、
12インチ; 443.5 Hz
10インチ; 444.8 Hz
となり、約1 Hzほど違います。
この原因はまだ考えませんが、形は非常によく似ていますので、これらは同じ演奏でしょうね。

その後、若き碩学Lさんより、下記のメッセージをいただきました。
「旧録音と再録音をかんたんに判別できる箇所を見つけました。
第3楽章の冒頭、アウフタクトを除いて4小節目のクラリネットソロが旧録音ではスラー気味、再録音ではスタッカート気味です。」

さっそく聴いてみました。
スタッカートでした。
がっかり。
これに懲りずにDF 2旧盤を探します。



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by ibotarow | 2018-09-15 08:14 | 管楽器その他 | Trackback | Comments(0)
2018年 08月 18日

メイエルのクープラン1946

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1946年録音のバッハ、ラモー、スカルラッティはそれぞれ、DF 13, DF 14, DF 15としてLP化されましたが、なぜかAlbum 16のクープランだけはされませんでした。
DF 16は、リステンパルトのモーツァルト[1]です。

メイエルはDF 14で最後にするとに書いたし、もう新たにSPレコードは買わないと宣言したような気もするので、オークションでたまにクープランのAlbum 16を見つけても横目で見るだけでしたが、このたび、どうせダメだろうからと最低額を入れておいたら誰も入札せず、はからずも落札してしまいました。
これで誰かさんから嘘つき呼ばわりされそうですが、やはり邪心の無いところに神は微笑むようです。

1946-11-12
Album 16, 4 disques (72-75)
François Couperin: Neuf pièces pour clavier
72-1 [PARTX 3221-1, M6-110119] Le dodo ou l'amour au berceau / Le tic toc choc ou les maillotins 
72-2 [PARTX 3222-1, M6-110120] Les fauvettes plaintives
73-3 [PARTX 3223-1, M6-110121] La muse plantine / L'arlequine
73-4 [PARTX 3224-1, M6-110122] Les ombres errantes / Les barricades mystérieuses
74-5 [PARTX 3217-1, M6-110115] Les Folies Françoises ou les Dominos (début)
74-6 [PARTX 3218-1, M6-110116] Les Folies Françoises ou les Dominos (Fin)
75-7 [PARTX 3219-1, M6-110117] Passacaille (début)
75-8 [PARTX 3220-1, M6-110118] Passacaille (Fin)

先日、無事到着しました。
送り状の消印を見ると、さすがLA POSTE、5日で着いたようです。

早速聴いてみました。回転数はとりあえず78.0 rpmです。
心配した DF 14, D F15で聴かれたようなワウフラッターは感じませんでした。 あれはLP転写時のことだったのでしょうか?
音はしっとりしていますが、78回転ならではの明晰さと力強さがあります。

メイエルは1897年生まれなので、この時すでにオバサン世代ですが、メイエル嬢と呼びたくなります。
銚子のAさんのようにアバズレとは言いませんが、お転婆です。
Wikipediaによると、お転婆はオランダ語 ontembaarからの借用で、 原義は「手に負えない」の意だそうです。なるほどね。

さて、回転数ですが、EMIの復刻CD(正確にはその海賊盤[2])には、1946年録音のクープランも収録されていて、それと聴き比べてみると、ピッチが少し違います。

DF 14の時にも引用しましたが、さる畏兄からお借りしたEMIの復刻CDの解説[3]によると、
"Lastly, the pitch has been set at 440 Hz for all the 78 sides that sounded a semitone higer."
つまり、「78回転盤はすべて半音高く聴こえたので、ピッチを440 Hzになるように合わせた。」
と書いてあります。

しかし実際に半音低くするために、回転数を約73.6 rpmにしてみると、復刻CDよりも低くなります。
そこで、半音のさらに半分の4分音(2の24乗根=1.0293)にすると、
78/1.0293=75.8 rpm
になり、耳で聴いた限りでは、復刻CDのピッチと合いました。
9曲を通して聴いてみると、78.0 rpm再生のお転婆で快活な感じがちょっと薄れ、典雅な雰囲気になります。

最後に、1953年録音のDF 86のクープランと聴き比べてみました。
DF 86
Couperin, Rameau, Debussy et Ravel: Concert de musique française
[DF 86 1C1, PARTX 19519, M6 148674]
Couperin:
1. Le Dodo ou l'amour au berceau
2. Les barricades mystérieuses
3. Les fauvettes plaintives
4. Les ombres errantes (quel chef d'œuvre!)
5. Le tic toc choc ou les maillotins

これらは、1946年録音の75.8 rpm再生と比べて、ピッチはほぼ同じですが、さらに優雅で落ち着いていて、大年増の貫禄があります。
でも1946年の方がフレッシュで軽快です。

Reference
[1] MOZART: Symphonies K.136 / K.137 / K.138 Orchestre de chambre de la Sarre conducted by KARL RISTENPART, Les Discophiles Francais DF 16
[2] Marcelle Meyer - Complete Studio Recordings 1925-1957, Documents, LC 12281
[3] Marcelle Meyer - Studio Recordings 1925-1957, EMI Classics, CZS3846992 (2007)




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by ibotarow | 2018-08-18 08:37 | ピアノ_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2018年 07月 28日

ボベスコのルーマニア盤

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エネスコのルーマニア盤つながりで、ボベスコのルーマニア盤を。
1年ほど前、BobescoのElectrecord Complete Recordingsが出るというTレコードのお知らせ[1]の中に、

「バッハは物凄く濃密な表現で噎せ返るような色気を見せる。
バッハ演奏としては異色ともいえるが徹底ぶりは正しく真の芸術表現の鑑と言えましょう。
モーツァルトの協奏曲「トルコ風」は同じ時期の録音ながら何故か音質が古色蒼然としていて残念。
ボベスコのモーツァルトと言えば優美と品格を両立させた逸品で、この演奏も無論その例に漏れません。」

という大仰な説明文があったのですが、このお知らせをFaceBookに紹介された方が、
「素晴らしい企画だが、果たしてオリジナルのモノラルLPのような鮮烈な音質が蘇っているのか?」
と書かれていたので、CDよりレコードで聴いてみたいな、と思っていたところ、運よくバッハとモーツァルトのカップリング盤(ELECTRECORD STM-ECE 0844)[2]が出ていたので、ダメ元で4割近く値切ってみたら、それが通って買うはめになってしまいました。

ジャケットはメロディアと同等の粗末なものです。
裏面にボベスコの写真があるのですが、白黒で明暗の差が乏しくほとんど見えません。
これを見た時、当時のルーマニアの国力に思いを馳せざるを得ませんでした。
ジャケットの片隅に、
N.I.I. 433/71
という記述があって、住所かなと思っていましたが、さる畏友によると1971年製の意味だそうです。

[STM-L-0844-1-B] バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV.1041
/モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調K.219 「トルコ風」第1楽章
[L-STM-0844-2B] モーツアルト 第2,第3楽章
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
コンスタンティン・ボベスコ(指揮)ブカレスト放送管弦楽団

さっそく聴いてみました。カーブはRIAAで再生。
バッハはステレオでした。
メロディア風の鋭い音を予想していたのですが、もごもごした、霞がかかったような音で、スッキリしません。
分解能が劣る感じで、オープンリールテープとカセットテープの違い、35 mmフィルムと110フィルムの違いと言えばわかっていただけるでしょうか。
残念ながら「物凄く濃密な表現で噎せ返るような色気」は感じられませんでした。
もっとも、ボベスコほど「濃密な」とか「噎せ返るような」という形容詞が似合わない人はいませんが。

モーツアルトも同じような音ですが、こちらはモノラルのようで、バッハより多少はスッキリしています。
バッハよりナローレンジなのか、中高域に輝きがありますが、モワモワ感は免れません。
これを「音質が古色蒼然」とは、なんか違和感があります。

その後、オリジナルモノラルLPを探したところ、
ELECTRECORD ECE 0143
という型番であることがわかりました[3]。
ジャケット裏面のボベスコの写真はカラーで、これを白黒で複写したため、上のSTM-ECE 0844のジャケットはほとんど見えなくなったと思われます。上述のルーマニアの国力云々は考え過ぎでした。

そのうちめぐり会えるでしょう、ボベスコのカラー写真に。(そっちかよ!)



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by ibotarow | 2018-07-28 09:18 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2017年 12月 30日

エネスコのバッハ無伴奏Remington盤

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以前、エネスコのレミントン盤のことを調べているときに出会った、The Remington Site[1]という、全貌をいまだ把握できていない巨大なサイトがあるのですが、興味ある個所を2,3抄訳して紹介します。


1. Webster Manufacturing Co. Massachusetts - Record Corporation of New England [2]

Continental Records Inc.のDonald H. Gaborは、1947年、レコードプレス工場、 the Record Corporation of New England を、 34, Chase Avenue, Webster, Massachusetts に設立した。

彼は戦時中のシェラックの不足のため、シェラックにvinyliteを25から30%混ぜた"websterlite"を作り出したが、戦後はプラスチックの不足のため、および価格を安くするため、LPレコードの製造に、同様な代替品を考え出した。

1950年秋に、廉価なRemington LPを売り出したとき、ジャーナリストのCecil Smithは、1951年4月23日、有名な政治雑誌The New Republicに、21種のレコード試聴記[3]を書いた。

その中に、エネスコのバッハ無伴奏ロ短調の感想が載っている。
「ジョルジュ・エネスコのバッハ無伴奏ヴァイオリンソナタの演奏は、エネスコの公演のように、優れた音楽家でさえも十分な技術なしには楽器を効果的に演奏できないという痛々しい証拠を提供している。」

ほとんどのリサイタル録音は、
Mastertone Recording Studios Inc. in New York City NY 10036
で行われたが、エネスコのバッハ無伴奏のように、他の場所で行われた例も少なからずある。
それらは、Gaborの自宅、彼のオフィス、スタジオが取れなかった時は普通の室、さらにはWebster工場でさえも。
これは、時計の音がたまに聴こえることで示唆される。

これらの演奏はアセテート盤に録音された。


2. Donald H. Gabor (1912-1980) [4]

Continental RecordsおよびRemington Recordsの創立者Donald Gaborは1912年11月20日、ハンガリーで生まれた。
彼はBudapest Electrical Conservatoryで学んだ。
1938年、26歳の時アメリカに渡り、RCA-Victorに週給$12で雇われた。
両親はハンガリーに留まったが、1944年、ドイツ軍がハンガリーに侵攻した時、ブダぺストを離れることを余儀なくされ、強制収容所で死亡した。

彼は、RCA-Victorに席を置いたまま、Continental Recordsを設立した。
最も初期の録音は、1941-1942年、当時ニューヨークに住んでいたハンガリーの作曲家Béla Bartókの彼の自宅でのピアノ録音である。

これらの録音は、Continentalレーベルで78 RPMフォーマットでリリースされた。
Donaldは、レコードの売上よりはるかに多くの手当てを支払うことによりバルトークをサポートした。
後にLPに転写され、Continental CLP-101として、また1952年にRemington R-199-94として発売された。

1948年に、Massachusetts、Websterの古い工場を買い取り、彼が考案したプラスチックコンパウンドでレコードをプレスした。

1950年になって、33 RPM Long Playing recordの事業に参入するため、Remington Records Inc.を設立した。
多くのContinental録音がLPに転写されて発売され、後にRemingtonレーベルで再発売された。

当初、大衆にアピールするため、レコードの価格はビッグレーベルの1/3に設定された。
ポピュラーは99 ¢、クラシックは10インチ$1.49 と12インチ $1.99。
6か月後、$1.69 and $2.19に値上げされたが、なお、RCAの2/5であった。

生産コストを抑えるため、Donaldはギャラの高いアーティストとは契約しなかったし、Vinyliteの代替品である安価なWebsterliteを使ったが、そのため音質も劣化した。

ジョルジュ・エネスコは、バッハの6つのソナタとパルティ―タをContinentalレーベルに録音した。それらは1950年に発売された。

Don Gaborは、1980年、68歳の誕生日に心臓発作で死去した。


3. Georges Enesco (1881-1955) [5]

まずエネスコ自身の言葉、
「多くの人々を魅了する完璧さは、私には興味がありません。 芸術で重要なことは、自分自身を震撼させ、他人を震撼させることです。」

弟子は、Arthur Grumiaux, Ivry Gitlis, Ida Haendel, Christian Ferras、そしてもちろん、Yehudi Menuhin。

エネスコは、1881年8月19日、ウクライナ国境に近い小さな町Liveniで生まれた。
3歳の時、ジプシーの音楽を聴いて音楽への愛に目覚めた。
5歳のとき、彼は地元の先生から最初の音楽の手ほどきを受け、2年後にウィーン音楽院に入った。
ヴァイオリンの先生は、Joseph Hellmesberger Jr. (1855-1907)で、作曲をRobert Fuchs (1847-1925)に学んだ。
4年後、エネスコはGrand Medal of Honor (Silver Medal)を得た。

14歳のとき、Hellmesbergerは、もうウィーンでは教えることは無いと、彼をパリ音楽院に送った。
作曲をJules Massenet (1842-1912), André Gédalge (1856-1925),Gabriel Fauré (1845-1924)に、
ヴァイオリンを Armand Marsick (1877-1959)に学んだ。
1899年、17歳で、彼は1等賞を得た。

第1次大戦中、エネスコはルーマニアに住んだ。
戦争の前後、彼はヨーロッパやアメリカに多くのコンサートツアーを行った。

1927年からは第2の故郷フランスに住んだ。
その年の1月、パリでのリサイタルで、一人の少年に出会った。
翌朝、その少年メニューインは、エネスコのアパートを訪ね、彼の前でヴァイオリンを弾いた。
その演奏に驚いたエネスコは直ちに生徒として受け入れた。

彼は多くの音楽家と協演した。
パリ交響楽団Orchestre de l'association des concerts Colonne'を指揮した。
再び北米に行き、1936-37年のシーズンにニューヨークフィルを指揮した。

1939年、エネスコはMaria Rosetti (Princess Maria Cantacuzino)と結婚し、第2次大戦中はルーマニアに住んだ。

1946年にパリに帰り、
1947年、彼はバッハのヴァイオリンのための3つのソナタと3つのパルティ―タを演奏した。

1948年から1950年にかけて、ニューヨークのMannes School of Musicで教鞭を取った。
このアメリカ滞在時に、Continental Recordsに、バッハのソナタとパルティ―タを録音した。
テープレコーダはすでに実用されていたが、これらはアセテートに録音された。

1950年1月21日、エネスコはヴァイオリニスト、指揮者、作曲家として、ニューヨークで告別コンサートを行った。
この後、エネスコの健康はもはやヴァイオリンを演奏することを許さなくなったが、ときどき指揮者としてBBCのラジオ放送や、デッカへの録音を行った。

1950年は、バッハ逝去200年記念の年で、Schwann Long Playing Record Catalogの1950年9月版には、 エネスコとAlexander Schneiderの2種類のバッハ無伴奏全曲盤がリストアップされている。

1950年8月26日のBillboard誌に、コンチネンタルCLP-104のレビューが掲載された。

「バッハ無伴奏LPでの競争の中で、この限定販売品のエネスコのレコードは、少数の反体制派(*)を除いては、あまり評価を得るのは難しいかもしれないが、多くの愛好家は、ゴツゴツした、でも暖かみのある人間性を好むだろう。
著名なヴィルトゥオーゾやヴァイオリン教師にとって、テクニックは最後の拠り所ではなく、ほとんどのヴァイオリン弾きは、幅広いスタイルでレッスンする必要がある。
エネスコは、明るいパッセージでは、ジプシーのような情熱を注ぐことができるのだ。
プレスや表面の状態はとても良好。」

エネスコのコンチネンタル演奏はアセテート盤に録音された。
Donald Gaborのエンジニアがこのアセテート盤をテープに移したかどうかは知られていない。

アセテート盤は当初、コンチネンタル3 LPセットの供給源として使用されただけだった。
しかし、1974年のオリンピックレーベルの3 LPの再発売では、エベレストのエンジニアによって、アセテート盤からテープに移され、ポップスやヒスを排除するために編集され、フィルタリングされたと言われている。

エネスコのコンチネンタルセットは1952年1月に引き続き入手可能であったが、その年の3月までにシュワンのカタログから抹消された。

理由の一つは、エネスコの演奏が演奏の本質的価値である音楽性よりも、アーティストのテクニックに大きな意味を持つ何人かのレビューアーからの演奏の技術的側面についての批判であった。
セシル・スミスは、レミントンレーベルでリリースされた唯一のソナタに関して、1.に記したように、否定的レビューを書いた。

スミスは明らかに、これが67歳のエネスコであり、関節炎に襲われていたこと、そして彼の能力は若い頃の影に過ぎないことを忘れていた。
しかし、これらの演奏は、技術だけで演奏されるよりも偉大である。

1952年3月からは、10インチレミントン(PL1-149)のソナタ2番の演奏だけがカタログに残っていた。

その後、エネスコのバッハ無伴奏の演奏はレミントンMUSIRAMAレーベルで再発売された。
レーベルには元のカタログ番号はなく、6つのマトリクス番号(TA-16/17/18/19/20/21)のみが表示されている。
Gaborは1953年9月のシュワンのカタログでMUSIRAMAブラック/ゴールドレーベルのシリーズを発表したが、1957年頃にレッド/ゴールドレーベルのバリエーションが発売された。

1954年、エネスコは脳卒中を起こし、1955年5月4日、パリで死去した。


*:原文はbig longhair tenters。この語の訳出に関しては、Unicornさんとエピクロスさんに多大のご教示を得た。ここに厚く感謝の意を表する。



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by ibotarow | 2017-12-30 10:48 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 18日

ベートーヴェンOp.1 ステレオvs.モノラル

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定年になって時間ができるとブログの更新もどんどんできると思っていたのですが、どうも最近モチベーションが上がりません。
つらつら考えるに、以前は仕事からの逃避がブログを書く原動力になっていたようで、逃避する必要がなくなった今、モチベーションもだんだん低下してきたと思われます。
というようなことを、先日ある会の忘年会でさる先達に申し上げたところ、それは燃え尽き症候群だと言われました。
それではいけないと、今レオ・スレザークのディスコグラフィーを作っているのですが、年内に出来上がりそうにないので、前にミクシーに書いた記事でお茶を濁します。

ベートーヴェンのピアノトリオ作品1ですが、ハンガリートリオ演奏のステレオ盤DF740.003のことを以前ちょっと書きました。
これのモノラル盤DF730.032がずっと気になっていたのですが、音の違いを聴きたいという不純な動機で、とうとう入手してしまいました。
それが先日到着して、さっそく聴き比べてみました。
マトリクスは下記のとおりです。

DF740.003 
[740003 1 21, M6 209095] Op.1-1 (1959 April 6 - 11)
[740003 2 21E, M6 210170] Op.1-2 (1959 April 9 - 11)

DF730.032
[730032 1 22, M6 209722] Op.1-1
[730032 2 21, M6 207698] Op.1-2

まず感じたのは、音の違い以上にトレースの安定度で、モノラルの方がはるかに安定しています。
次に感じたのは、音源の位置で、ステレオは当たり前ですが、3つの楽器がバラバラの位置から聴こえるのに対して、モノラルは、一か所からまとまって聴こえるので、音楽も一体感があるように聴こえます。

それで本題の音ですが、ステレオの方が多少派手に色付けされているようで、音楽が華やかで、躍動感があります。
それに対してモノラルは、ステレオより素朴で静かな、落ち着いた音楽に仕上げられています。

う~ん、個人的には、ベートーヴェンの処女作としては、ステレオの元気な音楽の方がふさわしいと思いますが、これはボクがはたちの頃にステレオ盤を聴いたときの刷り込みがあるかもしれません。
モノラルで聴く作品1は、ステレオより大人びて聴こえます。

でも、これほど違いがあるとは思ってもみませんでした。
これはカッティングの機械の差なのか、あるいは意識的にやっているのか?
いずれにしてもフランス盤はひねくれてます。

その後、このトリオの録音はステレオ、モノラル取り混ぜて下記のように全曲集まりました。
3番以降についてはいずれそのうち。

Beethoven Trios n° 1 & 2: 740.003, 730.032
Beethoven Trios n° 3 & 4: 730.034,
Beethoven Trios n° 5 & 6: 740.005
Beethoven Trio n° 7 Archiduc: 740.006
Beethoven Trios n° 8, 9, 10 & 11: 730.033
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by ibotarow | 2016-12-18 07:05 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 10日

カール・フレッシュ(1873-1944)のエジソン盤

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以前、カール・フレッシュのディスコグラフィーで、フレッシュのレコードは1枚もないと書いたが、その後、エジソン盤を3枚入手できた。
しかし、縦振動盤はカートリッジを付け替えて、面倒な調整が必要なので、なかなか聴く機会がなかった。

前回、ニノン・ヴァランの縦振動盤を聴いたついでに、カール・フレッシュも聴いた。
聴いたのは次の3枚である。
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1914.04.09 with Homer Samuels (p)
[2946-A] 82063-R Gesänge No.6: Ave Maria, D 839 (Schubert, arr. Wilhelmj)

1926.02.08 with Kurt Ruhrseitz (p)
[10820-B] 82349-R Légende, Op.17 (Wieniawski)
[10818-A] 82349-L Norske Danser Op.35, 2 (Grieg, arr. Flesch)

1928.03.23 with Raymond Bauman (p) d0090784_725422.jpg
[E 18331-A] 80897-R Rêverie Op.22, 3 (Vieuxtemps,), 47001 [N 149-A], 30006-L [12052-A]

1928.03.24 with Raymond Bauman (p)
[E 18335-C] 80897-L Hejre Kati - Scène de la Czarda, op.32, 4 (Hubay), 47001 [N 152-A], 30006-R [12051-A]

前記事に書いたように、
エジソンが電気録音に移行したのは1927年4月からなので、前の2枚はラッパ吹込みである。
なお、80000シリーズはLight Classical、82000シーズはClassical & Operaticである。
また、Nで始まるマトリクスは横振動盤、30000番台は片面5曲収録の長時間盤であり、前者は縦振動と同時録音、後者はダビングによって作られた。

まず、1914年録音のシューベルト (1797-1828)のアヴェ・マリアであるが、後の2枚に比べて高域レンジが狭い。
またピアノの音量が小さい。でもヴァイオリンの音は力強く捉えられている。

2枚目の1926年録音のヴィニアフスキー (1835-1880)のレジェンドと、グリーグ (1843-1907)のノルウェー舞曲は、1914年と比べて、目の覚めるような鮮明さである。
それは、1928年の電気録音と比べても遜色ないほどであり、ピアノの音量もしっかりと入っている。

3枚目は1928年録音のヴュータン (1820-1881)のリヴリーと、フバイ (1858-1937)のヘイレ・カティ。
2枚目に比べて細身で繊細、しかも柔らかさで勝る。ワイドレンジなのであろう、ピアノは低音が豊かである。

フレッシュというとヴァイオリン教師という先入観があり、写真を見ても堅物のイメージがあるので、教科書風の演奏を想像するが、今回の小品を聴く限り、決してそんなことはない。
ヴォルフシュタール (1899-1931)、ヌヴー (1919-1949)、ハシッド (1923-1950)、それぞれ個性的で素晴らしいが、19世紀スタイル丸出しのねちっこいポルタメントや、興の趣くままのオッサンクサいアゴーギクで、でも俗に堕することなく、師匠の貫禄を見せつけ弟子たちを圧倒する。

この機会に、前記事のディスコグラフィーを改訂した。

なお、[1]で、
Microsoft Excel database file of all published/un-published Edison Diamond Disc records
なるファイルを見つけたが、これは、[2]と全く同じ。

References
[1] EdisonDiamondDisc.com (http://www.edisondiamonddisc.com/)
[2] TRUESOUND ONLINE DISCOGRAPHIES (http://web.archive.org/web/20080708221913/http://www.truesoundtransfers.de/index.html)
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by ibotarow | 2016-09-10 16:55 | ヴァイオリン_ラッパ吹き込み | Trackback | Comments(5)
2015年 12月 27日

キャスリン・パーロウのニッポノホン

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先日、標記のレコードが出ていたので、どうしてもというほどではないけれど、大正時代の日本のラッパ吹込みのヴァイオリンの音を聴いてみたいなと思って、最低価格で入札しておいたら、無競争で落札してしまいました。

ニッポノホン(株式会社日本蓄音器商会)の例の大仏が耳を傾けているオリジナルスリーブに入っていて、そこに書かれている宣伝文を紹介すると、

ワシ印レコードは
吹込技術の精巧なると品質
の優良なるとに於いて斯界
第一の信用と聲價を博して
をります加ふるに吹込の藝
術家は何れも第一流の人々
を網羅し常に斬新の曲種を
發賣して市場より白熱的の
歡迎をうけてをります。

時代を感じさせる、なかなか味のある文章ですね。特に旧字体の漢字がいい、これ出すの苦労したけど。
吹込藝術家の名前が並んでいて、歌舞伎や邦楽がほとんどですが、ヴァイオリニストは、このキャスリン・パーロー(1890-1963)とナタリ・ボシコ(1899-未詳)の名前が見えます。

パーロウのニッポノホン録音は、以前作ったディスコグラフィー から抜き書きすると、

Nipponophone

November 1922, Tokyo
9044 [9044-6] Minuet (Beethoven)  
9045 Liebesfreud (Kreisler)  
9047 [9047-5] Thais; Meditation (Massenet)  
9048 Rosamunde (Schubert-Kreisler)  
9049 Serenade (Drigo-Auer)  
9059 [9059] Home, Sweet Home (Payne-Bishop)  
10020 [10020-?] Souvenir (Drdla)   
10021 [10021-1] Spring Song (Mendelssohn)   
15068 [36392-1] Humoresque (Dvorak-Wilhelmj)  
15068 [36392-3?] Ave Maria (Schubert-Wilhelmj)  
15255 Serenade Espagnole (Chaminade) 
15255 Cavalleria Rusticana; Intermezzo (Mascagni)
15434 Moment Musical (Schubert) 
15434 Air on the G String (Bach) 

の14面ありますが、今回入手したレコードは、
10020 [10020-?] Souvenir (Drdla)  
10021 [10021-1] Spring Song (Mendelssohn)
です。

[ ]内は、レーベルの下に手書きで陰刻されているマトリクス番号です。
10021は、くっきりと刻まれていますが、
10020は、彫りが浅くてテイク番号が読み取れませんでした。

スーベニールの演奏時間は80rpmで再生して3分22秒ほどで、そんなに長時間というほどではないのですが、ピッチが粗いのか、レーベルの直径は6cmしかありません。

1890年生まれのパーロウはこのとき32歳位ですが、まだ薹が立っていないような可愛らしい演奏が聴かれました。
音はあまり力強くありませんが、ラッパ吹込みにしてはレンジの広いフラットな録音だと思います。つまり、日本的な音です。
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by ibotarow | 2015-12-27 11:28 | ヴァイオリン_ラッパ吹き込み | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 01日

天才少女時代の美空ひばり―フィルモグラフィー

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承前、美空ひばりのディスコグラフィーを作っているときに、映画の中で歌われているのはレコードとは違うバージョンであることに気づきました。
Youtubeにレコードと映画と両方あるのを聴き比べてみると、 映画の方は、レコードの初々しさがなく、ふてぶてしい感じです。
録音システムの違いもあるかもしれませんが、レコード方がマイクの前で緊張して歌っているようで好感が持てます。

映画デビューの方がレコードデビューより早く、1949年3月の「のど自慢狂時代」で、ブギウギを歌う少女として出演しましたが、何を歌ったかさだかではありません。[1]

また、レコードに吹き込まれなかったためにディスコグラフィーには無い、映画の中でのみ歌った曲も多数あるので、美空ひばりの歌唱を網羅するのに、ディスコグラフィーだけでは片手落ちだと思うに至ったのです。

そこで[2]を元に彼女のフィルモグラフィーを作り始めました。
1950年までに録音された曲で、映画公開が1951年になった曲もあるので、1951年までを含めました。
ディスコグラフィーと同様、Youtubeで見つかった映画挿入歌のURLを記載しました。

美空ひばりが映画の中でどんな歌を歌っているか知りたくていろいろ探したが見つからず、代わりに、歌っている時間を集計した文献[3]を見つけました。
その中の表4から、歌唱時間A(美空ひばりが映画に映って歌っている時間)を抜き出して、フィルモグラフィーに記載しました。
こうして見ると、1曲約2分として大体網羅できているのではないでしょうか?
「鞍馬天狗 角兵衛獅子」だけ、[3’ 17”]の歌唱時間に比べて大幅に多くの歌がYoutubeにありますが、このうちいくつかはほかの映画の誤記かもしれません。
また「あの丘を越えて」は、あと1-2曲あるかもしれません。

なお、写真の出典は[4]です。



              美空ひばりのフィルモグラフィー (1949-51)
                                               [ ]は歌唱時間

1949/3/28
のど自慢狂時代 東横

1949/6/7
びっくり五人男(ラッキー百万円娘) 新東宝 [4’ 15”]
『憧れのハワイ航路』 https://www.youtube.com/watch?v=tW1aqo7qfC4
『ジャングル・ブギー(替歌)』 https://www.youtube.com/watch?v=Zfmc8bsK_VA

1949/8/1
踊る龍宮城 松竹 [1’ 09”]
『河童ブギウギ』 https://www.youtube.com/watch?v=hSPT_US3C28

1949/10/11
あきれた娘達(金語楼の子宝騒動) 新東宝 [2’ 32”]
『題名不詳2曲』 https://www.youtube.com/watch?v=RSwXK7s98_Y

1949/10/24
悲しき口笛 松竹 [6’ 26”]
『悲しき口笛』 https://www.youtube.com/watch?v=GorIRRmeFkg
『ブギにうかれて』 https://www.youtube.com/watch?v=lBa1QuDzktQ
『別れのタンゴ』 https://www.youtube.com/watch?v=Lx-s9YuO67M


1949/12/13
おどろき一家 大泉
ホームラン狂時代 東横

1950/2/14
ヒットパレード 東映

1950/4/1
憧れのハワイ航路 新東宝 [8’ 32”]
『ひばりの花売娘』 https://www.youtube.com/watch?v=LPZAFqq8hkI '
『タンゴ』 https://www.youtube.com/watch?v=UcxbzV6Sv4o
『かよい船・玄海ブルース・薔薇を召しませ』 https://www.youtube.com/watch?v=DrqPllFCIyc
『題名不詳』 with 岡晴夫 https://www.youtube.com/watch?v=kK10jFPXJTE

1950/4/9
放浪の歌姫 松竹
『私のボーイフレンド』
続・向こう三軒両隣り 第三話・どんぐり歌合戦 新東宝 [5’20”]

1950/4/23
エノケンの底抜け大放送 新東宝

1950/4/26

戦後派親爺 新東宝

1950/05/07
続・向こう三軒両隣り 第四話・恋の三毛猫 新東宝 [5’20”]

1950/5/20

青空天使 東横
『青空天使』
『ひばりが唄えば』

1950/9/9
東京キッド 松竹 [10’ 30”]
『東京キッド』 https://www.youtube.com/watch?v=UJ_aKUob-IY
『浮世船路』
『みなしごの歌』 https://www.youtube.com/watch?v=ViGYOmnGJqE
『湯の町エレジー~トンコ節』 with 川田晴久 https://www.youtube.com/watch?v=GrD9y9bRX24
『ひばりが唄えば』 https://www.youtube.com/watch?v=C8ryfeVWQ-4 

1950/12/2
左近捕物帳 鮮血の手型 松竹 [2’ 36”]
『ちゃっかり節』 https://www.youtube.com/watch?v=TCbbrklBWNI
『誰か忘れん』 https://www.youtube.com/watch?v=1Ai4fPtCcNY

1950/12/23
黄金バット摩天楼の怪人 新映画

1951/1/3
とんぼ返り道中 松竹 [5’ 57”]
『越後獅子の唄』 https://www.youtube.com/watch?v=L2mH4rq7YCk
『あきれたブギ』 https://www.youtube.com/watch?v=D9Kvasm41CY
『舞踊 ・奴凧~越後獅子の唄』 with 宮城千賀子 他 https://www.youtube.com/watch?v=ipQuMQG9cW0

1951/3/9
父恋し 松竹 [3’ 24”]
『私は街の子』 https://www.youtube.com/watch?v=zfTgKxiG2HE
『父に捧ぐる歌』 https://www.youtube.com/watch?v=2QxLtkvfePc

1951/4/27
唄祭りひばり七変化 松竹

1951/5/19

泣きぬれた人形 松竹 [7’ 00”]
『泥んこブギ』 https://www.youtube.com/watch?v=Dlhjl3SEI-U
『庭の千草』 https://www.youtube.com/watch?v=QY-XnI8pYjc
『愛の明星』 https://www.youtube.com/watch?v=WwBMh4dhEi4
『故郷の廃家 ( My Dear Old Sunny Home )』 https://www.youtube.com/watch?v=Nk80U8YxyTk

1951/7/12
鞍馬天狗 角兵衛獅子 松竹 [3’ 17”]
『鞍馬天狗巻頭の口上~角兵衛獅子の唄』 with 川田晴久 https://www.youtube.com/watch?v=VkMct-HBuA4 [1’ 35”]
『角兵衛獅子の唄~川田節(飴売り唄)』 with 川田晴久 https://www.youtube.com/watch?v=jDZSnBQCB0k [0’ 50”]
『京の春雨』 https://www.youtube.com/watch?v=L94ox7hzcCs (ひばりの映るシーンはわずか)
『浪曲 紺屋高尾』 https://www.youtube.com/watch?v=FjxG1M8OpzU [1’ 37”]
『唄入り観音経』 https://www.youtube.com/watch?v=B9sbt6MjhCs [1’ 48”]

1951/7/27
母を慕いて 松竹 [10’ 50”]
『母を慕いて 舞踊場面』 https://www.youtube.com/watch?v=NhwoKMcgg64
『京小唄』 https://www.youtube.com/watch?v=nMQz5izH_fU
『別れ船』 with 田端義夫 https://www.youtube.com/watch?v=OrTR8ioIsy4
『かよい船』 with 田端義夫 https://www.youtube.com/watch?v=jsGGdsYBxXg
『大利根月夜』 with 田端義夫 https://www.youtube.com/watch?v=w7ky16-rNJ8

1951/9/21
ひばりの子守唄 大映 [4’ 52”]
『おさげとまきげ』 https://www.youtube.com/watch?v=-0YeCcSZLWg
『父恋し母恋し』 https://www.youtube.com/watch?v=QllJ0PGlprU
『私のボーイフレンド』 https://www.youtube.com/watch?v=MVUqMkpyWmM
『説教場面~父恋し母恋し・おさげとまきげ』古今亭志ん生 https://www.youtube.com/watch?v=jFRABoN6hIM

1951/10/12

鞍馬天狗 鞍馬の火祭 松竹 [3’ 52”]

1951/11/1
あの丘を越えて 松竹 [10’ 16”]
『あの丘越えて』 with 鶴田浩二 https://www.youtube.com/watch?v=k7otXrUVNaQ [2’ 14”]
『街に灯がとぼる頃』 https://www.youtube.com/watch?v=BFhPb4rwy18 [2’ 38”]
『夢の花かげ』 https://www.youtube.com/watch?v=iijZM071VD0&index=5&list=RDw7ky16-rNJ8 [2’ 33]


最後に、ここにあげたYoutubeの曲のほとんどをアップされたalouette529さんに厚く感謝の意を表します。


References
[1] のど自慢狂時代 「東京国立近代美術館フィルムセンターは、本作の上映用プリント等を所蔵しているが「48分」の不完全版である。現存するのはこの不完全版のみであり、このヴァージョンは美空ひばりの登場シーンを欠損している。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AE%E3%81%A9%E8%87%AA%E6%85%A2%E7%8B%82%E6%99%82%E4%BB%A3
[2] 美空ひばり 公式ウエブサイト http://www.misorahibari.com/discography/index.php
[3] 斎藤完、”美空ひばりの普及と初期映画の関係” 山口大学教育学部研究論叢. 芸術・体育・教育・心理, 60 号, 115-126 (2011)
[4] ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E7%A9%BA%E3%81%B2%E3%81%B0%E3%82%8A
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by ibotarow | 2015-11-01 08:11 | 女声_邦楽 | Trackback | Comments(0)
2015年 09月 30日

イヴ・ナットの「悲愴」「月光」「熱情」4種

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まったく何をやってるんだと言われそうですが、先日、プレス時期の違う標記のレコードが3枚まとめて出ていたので、音の違いを聴いてみたいという不純な動機で入手しました。
それまでに持っていた1枚と合わせると4種類になります。

古い方から並べると、
1. DF57 grey フラット盤(203 g)
[DF 57 1C21, PARTX 19515, M6 148670] 悲愴、月光
[DF 57 2C21, PARTX 19516, M6 148671] 熱情

2. DF57 green フラット盤(218 g)
[DF 57 1C21, PARTX 19515, M6 148670] 悲愴、月光
[DF 57 2C21, PARTX 19516, M6 148671] 熱情

3. 730.006 グルーブガード盤(151 g)
[730006 1 21C, M6 209345] 悲愴、月光1,2楽章
[730006 2 21C, M6 209037] 月光3楽章、熱情

4. 2C051-10.756 グルーブガード盤(115 g)
[10756 MA(手書き), 73076 MA 21(見え消し), M6 335586 3] 悲愴、月光
[10756 MB(手書き), 73076 MB 21(見え消し), M6 335587 3] 熱情

1と2のDF57は、M6番号がいっしょなので、ほぼ同時期のプレスだと思われます。、
2重円で赤字のグレージャケットの方が、1重円で黒字のグリーンジャケットより古いと思っていましたが、()内のレコード重量を比べると、2のグリーンジャケット方がわずかに重く、こちらの方が古いかもしれません。

ちなみに重量は、3の730シリーズ,4のリファレンスシリーズとどんどん軽くなって、4は115gで、2の218 gのほぼ半分です。これが音に影響しないはずはありませんよね。

曲の配置では、3だけ「月光」が両面に分かれて入っています。
こうすると両面の収録時間のバランスが良くなりますが、使い勝手が悪いというクレームがあったのでしょうか、4では再び前の配置に戻っています。

また、4では、73076という刻印が見えるように消してあります。リファレンスシリーズより古いマトリクス番号の原盤をそのまま使っているよ、ということかもしれません、よくわかりませんが。

なお、M6番号から製造年月日が特定できるはずですが、残念ながら資料がないのでわかりません。
外見的な特徴はこれくらいです。

それでは新しい方から音の特徴を見ていきます。
再生はタンノイバリレラとQUAD QC2で、カーブはNABです。

4.2C051-10.75
柔らかく、軽く、薄く、ソツなくきれいに整っている。低音少な目。

3.730.006
4より多少硬めで、薄く、すっきりとして繊細、低音多め。

2.DF57 green 
中高音が締まり、芯がある。高音に輝き、厚い低音。

1.DF57 grey
コロコロと粒立ちの良い高音、美しい中音、深い低音。

というわけで、見た目の盤の厚さ(重量)に引きずられないようにしようと努力はしたのですが、結果的には、それに比例したような音の特徴となりました。
また、2枚のDF57は、表現は違いますがほとんど同じ音です。

再生系は、タンノイとNABカーブだけでは、古いプレスに有利、新しいプレスに不利になるかもしれませんので、DL103とQUAD33のRIAAカーブでも一通り聴いたんですが、4種間の相対的な差異に関して、感想の大勢は同様でした。

上記以外のレコードについては、以前、さる先達からお借りしたDF57グレージャケットのパンケーキ盤、

[57・1BV3, V・1749 (手書き)] 悲愴、月光
[DF-57 2C2B, XPARTX29025, M6 169470] 熱情

は、その時の感想として、
「1,2面とも、すっきりとして、鮮明です。 ワイドレンジなのでしょう。」
と記しています。
これはM6番号から見ると、上のDF57と730.006の間のプレスなので、音もその中間なのかもしれません。
拙い経験では、DFのパンケーキ盤はレーベル部は厚いんですが音溝部は薄く、音は鮮明ですが、反り易いのが欠点です。

また、別の先達がお持ちのピアノソナタ全集の中の当該レコード、

2C147-10.924M
[10 924 MA 21, M6 321 616 4] 悲愴、月光1,2楽章
[10 924 MB 21, M6 321 617 4] 月光3楽章、熱情

は、M6番号から見ると、4のリファレンスシリーズよりちょっと前のプレスですが、730.006と同じく、月光が両面に分かれて入っています。730シリーズからリファレンスシリーズになる直前までは、この配置だったのでしょうか。
音は聴いていないのでわかりませんが、たぶんリファレンスシリーズに似ているでしょう。

とにかく、イヴ・ナットのこのレコードはベストセラーだったらしく、何べんもカッティングし直されて、他にもいろんな種類があるようで、切りがないのでこれ以上追いかけるのはあきらめます。
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by ibotarow | 2015-09-30 09:19 | ピアノ_電気録音 | Trackback | Comments(0)