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2018年 02月 12日

秘蔵盤・ヴァイオリンの巨匠達

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先日、某SPレコード愛好会の先達からお借りした
「秘蔵盤・ヴァイオリンの巨匠達 The Art of Virtuoso Violinists(東芝EMI EAC-60230〜39)」
ですが、内容は下記のとおりです。

EAC-60230
パウル・コハニスキ  ”激情と甘美な抒情と趣味のよい音楽性”
[2XJ-3061 1S2 1] ブラームス:ヴァイオリンソナタ3番 (Recorded: 15, JUne 1932)
ヤッシャ・ハイフェッツ ”剛直でワン・マン型”
[2XEA-4941 1S 3] フランク:ヴァイオリンソナタ (Recorded: 3, April 1937)

EAC-60231
ヨゼフ・シゲッティ  ”スチール・アンド・ベルベット・トーン”
[HLM-7016-A 2S 3] メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 (Recorded: September & October 1933) 
[HLM-7016-BJ 2S 3] プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲1番 (Recorded: August 1935)”

EAC-60232
シモン・ゴールドベルグ ”清純で高雅な気品”
[XEX-21 1S 3] モーツアルト:ヴァイオリン協奏曲3番
[XEX-22 1S 2] モーツアルト:ヴァイオリン協奏曲4番

EAC-60233
ユーディ・メニューイン ”キング・サイズの神童”
[2XEA-879 1S 1] パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲1番
[0XES-127 1S 1] パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲2番

EAC-60234
ヨハンナ・マルツィ ”絹糸で織り上げられたような繊細で、木目こまやかで、柔らかな感触”
[XRX-207 1S 3] シューベルト:華麗なロンド
[XRX-208 1S 1] シューベルト:ヴァイオリンとピアノの為の幻想曲

EAC-60235
イダ・ヘンデル  ”すっきり、スピーディに、細部まで確実に弾く、いわばやや勝気な気質”
[2XEA-88 1S 1] ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲第1楽章
[2XEA-89 1S 2] ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲第2・第3楽章

EAC-60236
ミシェル・オークレール ”繊細で、センシティブですが、一面、じっくりと腰を落として弾く硬質で芯の強い気質”
[2XJ-1255 2S 4] ルクレール:ヴァイオリン協奏曲イ長調/ト短調
[2XJ-1256 2S 4] ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ/ラヴェル:ヴァイオリンソナタ

EAC-60237
ローラ・ボベスコ ”細くて繊細です。しかし、透明感があり、しなやかで、芯が強く、そして表情が実に豊か”
[730037-2 2S 2] モーツアルト:協奏交響曲
エリカ・モリーニ ”愉悦的で、多少高級少女趣味的な感傷感と抒情性”
[2XJ-3058 1S 1] モーツアルト:ヴァイオリンソナタ40番

EAC-60238
カミラ・ウィックス ”繊細な北欧的感性―暗さのある抒情的な音、素朴さ、ゆったりとした北欧的性格―”
[2XJ-3056 1S 2] シベリウス:ヴァイオリン協奏曲第1楽章
[2XJ-3057-D 1S 2] シベリウス:ヴァイオリン協奏曲第2・第3楽章

EAC-60239
ドゥヴィ・エルリ ”デリケートな気配りや独創的な想像力”
[2XLA-104 1S 4] モーツアルト:ヴァイオリン協奏曲1番
[2XLA-105 1S 3] モーツアルト:ヴァイオリン協奏曲2番

各々の内ジャケット裏面に書かれた中村稔氏の解説は読みごたえがあります。
ヴァイオリニストの寸評は、氏の解説からのコピペです。女性の方が説明に力が入っている気がしますが。
ちなみに、メンデルスゾーンの協奏曲は”行けども行けどもバラの花”だそうです。なるほど。

今、気が付いたのですが、このフレーズの元ネタは山頭火の”分け入っても分け入っても青い山”ですね、きっと。

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by ibotarow | 2018-02-12 20:04 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2018年 01月 28日

ミシェル・オークレールの格安CD集をめぐる2,3の覚書

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1. Remington

かのThe Remington Siteの、Michèle Auclair (1924-2005)のページ によると、オークレールのRemington盤は下記の4枚あります。

1950
RLP-199-20 Violin Concerto in D (Tchaikovsky)
with Kurt Wöss / Österreichisches Symphonieorchester

1952
R-199-127 Violin Concerto No. 1 Op. 26 and Kol Nidrei (Max Bruch)
with Wilhelm Loibner / Österreichisches Symphonieorchester
.
1953
R-199-126 Kreisler Encores
* Liebesfreud
* Liebesleid
* Schön Rosmarin
* Caprice viennois
* Old Refrain
* Tambourin chinois
with Otto Schulhof

R-199-128 Kreisler Favorites
* Praeludium & Allegro (Pugnani-Kreisler)
* Melodie (Gluck-Kreisler)
* Rondino On A Theme Of Beethoven (Kreisler)
* Songs My Mother Taught Me (Dvorak-Kreisler)
* Serenade Espagnola (Chaminade-Kreisler)
* Danse Espagnole (de Falla-Kreisler)
with Otto Schulhof

そのうち入手したいと思っていましたが、下記の8枚組CD集に全部入っていることがわかって、CDで済ますことにしました。

Michele Auclair - Milestones of a Legend (Documents 600317A-H)

注文したら翌日届いて、さっそく聴いてみました。
1950年録音のチャイコフスキーが群を抜いて、溌剌として素晴らしい。
まるで、女子プロレスの連続ワザを見ているようです(あんまり見たことないけど)。
オークレールのしなやかで強靭な筋肉が宙を舞います。

あとは、ブルッフ、クライスラーの順に大人しくなります。

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2. Discophiles Français

CD集には、バッハのソナタ、

J.S.バッハ:ヴァイオリンソナタBWV.1014~BWV.1019
マリー=クレール・アラン(Org)
(1956年12月~57年1月録音)

が入っているのですが、以前入手した韓国製CD(PWC2D0013) と聴き比べると、しゃくなことに今回の安CD集の方が、音がしっかりして明晰なのです。

以前のCDはWarner Koreaの発売なので正規盤だと思ったのですが、50年代のディスコフィル・フランセらしからぬ優しい音です。
オリジナルDF盤(DF 209/210)はとてつもなく高価で聴くことすらままならないので、これだけ聴いていたときは、そんなもんかなあと思っていましたが、改めて聴き比べてみると、かつての日本プレス盤と輸入盤ほどの違いがあります。

このCD集には、あと、ドビュッシーとラヴェルのDF録音、

ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ ト短調
ラヴェル:ヴァイオリンソナタ第2番
ジャクリーヌ・ボノー(pf)
(1957年10月24日録音)

があります。
この録音に関しては、某先達のご友人がオリジナルDF盤(525.122)から作られた私家版の音源があるのですが、今、ハードディスクのジャングルの中に埋もれていて、発掘できたら、聴き比べてみます。

オークレールのDF録音は、あとルクレールの協奏曲(525.116)

J. M. Leclair : Violin Concerto Op.7 No. 6 / Op.10 No.6
Karl Ristenpart - Orchestre De La Sarre
(1958年録音)

があるのですが、これは残念ながら入っていません。

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先日、某SPレコード愛好会の先達から、10枚組LP、
「秘蔵盤・ヴァイオリンの巨匠達 The Art of Virtuoso Violinists(東芝EMI EAC-60230~39)」
をお借りしました。

この中には、上のルクレールの協奏曲と、ドビュッシー/ラヴェルのソナタの2枚の10インチ盤を表裏に入れた1枚(EAC-60236)があります。

このレコードは以前、小樽港を一望する、さるマイスターの書斎で聴かせていただきましたが、どんな演奏だったかは、すでに遠い記憶の彼方です。

さっそくルクレールを、虚構世界の美人?タンノイ・シングルで聴いてみました。
歯切れの良い、溌剌とした演奏で、ときどき鋭い切っ先がキラリと光ります。

(2018年2月4日 追記)



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by ibotarow | 2018-01-28 09:56 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2017年 12月 30日

エネスコのバッハ無伴奏Remington盤

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以前、エネスコのレミントン盤のことを調べているときに出会った、The Remington Site[1]という、全貌をいまだ把握できていない巨大なサイトがあるのですが、興味ある個所を2,3抄訳して紹介します。


1. Webster Manufacturing Co. Massachusetts - Record Corporation of New England [2]

Continental Records Inc.のDonald H. Gaborは、1947年、レコードプレス工場、 the Record Corporation of New England を、 34, Chase Avenue, Webster, Massachusetts に設立した。

彼は戦時中のシェラックの不足のため、シェラックにvinyliteを25から30%混ぜた"websterlite"を作り出したが、戦後はプラスチックの不足のため、および価格を安くするため、LPレコードの製造に、同様な代替品を考え出した。

1950年秋に、廉価なRemington LPを売り出したとき、ジャーナリストのCecil Smithは、1951年4月23日、有名な政治雑誌The New Republicに、21種のレコード試聴記[3]を書いた。

その中に、エネスコのバッハ無伴奏ロ短調の感想が載っている。
「ジョルジュ・エネスコのバッハ無伴奏ヴァイオリンソナタの演奏は、エネスコの公演のように、優れた音楽家でさえも十分な技術なしには楽器を効果的に演奏できないという痛々しい証拠を提供している。」

ほとんどのリサイタル録音は、
Mastertone Recording Studios Inc. in New York City NY 10036
で行われたが、エネスコのバッハ無伴奏のように、他の場所で行われた例も少なからずある。
それらは、Gaborの自宅、彼のオフィス、スタジオが取れなかった時は普通の室、さらにはWebster工場でさえも。
これは、時計の音がたまに聴こえることで示唆される。

これらの演奏はアセテート盤に録音された。


2. Donald H. Gabor (1912-1980) [4]

Continental RecordsおよびRemington Recordsの創立者Donald Gaborは1912年11月20日、ハンガリーで生まれた。
彼はBudapest Electrical Conservatoryで学んだ。
1938年、26歳の時アメリカに渡り、RCA-Victorに週給$12で雇われた。
両親はハンガリーに留まったが、1944年、ドイツ軍がハンガリーに侵攻した時、ブダぺストを離れることを余儀なくされ、強制収容所で死亡した。

彼は、RCA-Victorに席を置いたまま、Continental Recordsを設立した。
最も初期の録音は、1941-1942年、当時ニューヨークに住んでいたハンガリーの作曲家Béla Bartókの彼の自宅でのピアノ録音である。

これらの録音は、Continentalレーベルで78 RPMフォーマットでリリースされた。
Donaldは、レコードの売上よりはるかに多くの手当てを支払うことによりバルトークをサポートした。
後にLPに転写され、Continental CLP-101として、また1952年にRemington R-199-94として発売された。

1948年に、Massachusetts、Websterの古い工場を買い取り、彼が考案したプラスチックコンパウンドでレコードをプレスした。

1950年になって、33 RPM Long Playing recordの事業に参入するため、Remington Records Inc.を設立した。
多くのContinental録音がLPに転写されて発売され、後にRemingtonレーベルで再発売された。

当初、大衆にアピールするため、レコードの価格はビッグレーベルの1/3に設定された。
ポピュラーは99 ¢、クラシックは10インチ$1.49 と12インチ $1.99。
6か月後、$1.69 and $2.19に値上げされたが、なお、RCAの2/5であった。

生産コストを抑えるため、Donaldはギャラの高いアーティストとは契約しなかったし、Vinyliteの代替品である安価なWebsterliteを使ったが、そのため音質も劣化した。

ジョルジュ・エネスコは、バッハの6つのソナタとパルティ―タをContinentalレーベルに録音した。それらは1950年に発売された。

Don Gaborは、1980年、68歳の誕生日に心臓発作で死去した。


3. Georges Enesco (1881-1955) [5]

まずエネスコ自身の言葉、
「多くの人々を魅了する完璧さは、私には興味がありません。 芸術で重要なことは、自分自身を震撼させ、他人を震撼させることです。」

弟子は、Arthur Grumiaux, Ivry Gitlis, Ida Haendel, Christian Ferras、そしてもちろん、Yehudi Menuhin。

エネスコは、1881年8月19日、ウクライナ国境に近い小さな町Liveniで生まれた。
3歳の時、ジプシーの音楽を聴いて音楽への愛に目覚めた。
5歳のとき、彼は地元の先生から最初の音楽の手ほどきを受け、2年後にウィーン音楽院に入った。
ヴァイオリンの先生は、Joseph Hellmesberger Jr. (1855-1907)で、作曲をRobert Fuchs (1847-1925)に学んだ。
4年後、エネスコはGrand Medal of Honor (Silver Medal)を得た。

14歳のとき、Hellmesbergerは、もうウィーンでは教えることは無いと、彼をパリ音楽院に送った。
作曲をJules Massenet (1842-1912), André Gédalge (1856-1925),Gabriel Fauré (1845-1924)に、
ヴァイオリンを Armand Marsick (1877-1959)に学んだ。
1899年、17歳で、彼は1等賞を得た。

第1次大戦中、エネスコはルーマニアに住んだ。
戦争の前後、彼はヨーロッパやアメリカに多くのコンサートツアーを行った。

1927年からは第2の故郷フランスに住んだ。
その年の1月、パリでのリサイタルで、一人の少年に出会った。
翌朝、その少年メニューインは、エネスコのアパートを訪ね、彼の前でヴァイオリンを弾いた。
その演奏に驚いたエネスコは直ちに生徒として受け入れた。

彼は多くの音楽家と協演した。
パリ交響楽団Orchestre de l'association des concerts Colonne'を指揮した。
再び北米に行き、1936-37年のシーズンにニューヨークフィルを指揮した。

1939年、エネスコはMaria Rosetti (Princess Maria Cantacuzino)と結婚し、第2次大戦中はルーマニアに住んだ。

1946年にパリに帰り、
1947年、彼はバッハのヴァイオリンのための3つのソナタと3つのパルティ―タを演奏した。

1948年から1950年にかけて、ニューヨークのMannes School of Musicで教鞭を取った。
このアメリカ滞在時に、Continental Recordsに、バッハのソナタとパルティ―タを録音した。
テープレコーダはすでに実用されていたが、これらはアセテートに録音された。

1950年1月21日、エネスコはヴァイオリニスト、指揮者、作曲家として、ニューヨークで告別コンサートを行った。
この後、エネスコの健康はもはやヴァイオリンを演奏することを許さなくなったが、ときどき指揮者としてBBCのラジオ放送や、デッカへの録音を行った。

1950年は、バッハ逝去200年記念の年で、Schwann Long Playing Record Catalogの1950年9月版には、 エネスコとAlexander Schneiderの2種類のバッハ無伴奏全曲盤がリストアップされている。

1950年8月26日のBillboard誌に、コンチネンタルCLP-104のレビューが掲載された。

「バッハ無伴奏LPでの競争の中で、この限定販売品のエネスコのレコードは、少数の反体制派(*)を除いては、あまり評価を得るのは難しいかもしれないが、多くの愛好家は、ゴツゴツした、でも暖かみのある人間性を好むだろう。
著名なヴィルトゥオーゾやヴァイオリン教師にとって、テクニックは最後の拠り所ではなく、ほとんどのヴァイオリン弾きは、幅広いスタイルでレッスンする必要がある。
エネスコは、明るいパッセージでは、ジプシーのような情熱を注ぐことができるのだ。
プレスや表面の状態はとても良好。」

エネスコのコンチネンタル演奏はアセテート盤に録音された。
Donald Gaborのエンジニアがこのアセテート盤をテープに移したかどうかは知られていない。

アセテート盤は当初、コンチネンタル3 LPセットの供給源として使用されただけだった。
しかし、1974年のオリンピックレーベルの3 LPの再発売では、エベレストのエンジニアによって、アセテート盤からテープに移され、ポップスやヒスを排除するために編集され、フィルタリングされたと言われている。

エネスコのコンチネンタルセットは1952年1月に引き続き入手可能であったが、その年の3月までにシュワンのカタログから抹消された。

理由の一つは、エネスコの演奏が演奏の本質的価値である音楽性よりも、アーティストのテクニックに大きな意味を持つ何人かのレビューアーからの演奏の技術的側面についての批判であった。
セシル・スミスは、レミントンレーベルでリリースされた唯一のソナタに関して、1.に記したように、否定的レビューを書いた。

スミスは明らかに、これが67歳のエネスコであり、関節炎に襲われていたこと、そして彼の能力は若い頃の影に過ぎないことを忘れていた。
しかし、これらの演奏は、技術だけで演奏されるよりも偉大である。

1952年3月からは、10インチレミントン(PL1-149)のソナタ2番の演奏だけがカタログに残っていた。

その後、エネスコのバッハ無伴奏の演奏はレミントンMUSIRAMAレーベルで再発売された。
レーベルには元のカタログ番号はなく、6つのマトリクス番号(TA-16/17/18/19/20/21)のみが表示されている。
Gaborは1953年9月のシュワンのカタログでMUSIRAMAブラック/ゴールドレーベルのシリーズを発表したが、1957年頃にレッド/ゴールドレーベルのバリエーションが発売された。

1954年、エネスコは脳卒中を起こし、1955年5月4日、パリで死去した。


*:原文はbig longhair tenters。この語の訳出に関しては、Unicornさんとエピクロスさんに多大のご教示を得た。ここに厚く感謝の意を表する。



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by ibotarow | 2017-12-30 10:48 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 05日

ショルティ「ラインの黄金」SXL盤とLXT盤

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学生時代に中古レコード店でキングのハイライト盤を買って以来、40数年憧れ続けていましたが、このたび、やっとオリジナルステレオ盤を入手することができました。感慨無量であります。
でもグルーブガード盤だし、マトリクスのテイク番号が5~9なので、かなり後期のカッティングだと思われます。

24 September - 8 October 1958, Sofiensaal Wien
SXL 2101
[ZAL-4260-7G, 3B, GI]
[ZAL-4265-5G, 2B, G]
SXL 2102
[ZAL-4261-5G, 1, GK]
[ZAL-4264-6G, 1, GB]
SXL 2103
[ZAL-4262-5G, 21, M]
[ZAL-4263-9GR, 1, U]

またオートチェンジャー仕様なので、1面の裏が6面です。したがって、とりあえずSXL 2101を聴いてみました。
これで途中は抜けていますが、ラインの黄金の前奏曲からワルハラ入城まで聴くことができました。

本来はデッカのカートリッジで聴くのが筋なんでしょうが、クセのある同士だと、レコード本来の音がわからなくなると思い、まず手持ちのなかで一番素直?なデノンDL103で聴いてみました。

ステレオということで久しぶりに2台のスピーカーの真ん中で聴きました。
オーケストラが左右に分かれすぎるのがなんか不自然な感じがしますが、軽い透明な弦は、まぎれもなく50年代の英デッカの音です。

さて一番有名なフィナーレの雷鳴のシーンですが、金床をハンマーで打つ音は若干歪みますが、それに続くリンツから運んだという巨大な鉄板の怒涛の振動音は、お~これこれ! 快感です。
こういうハリウッドスペクタクル映画のような派手さはカルショーの独壇場ですね。

この後で、同演奏のCDを聴いてみましたが、気の抜けたビールみたいにフヌケた音で、とても同じ演奏とは思えないほどでした。金床はさすがに歪みませんでしたが。
やはり、初期ステレオ盤は鮮烈でした。

ただ残念ながら、このSXL盤は、どうも第2版のようです。どうりで安かった訳ですね。
最近見た某オークションの説明文によると、
HERE IS AN ORIGINAL 1960s 2ND EDITION OF A 1959 RECORDED BOX SET OF 3 STEREO ALBUMS ON THE WIDEBAND AND GROOVED DECCA LABELS WITH THE "MADE IN ENGLAND" RIM TEXT AT 10"0"CLOCK DESIGN PRESSED IN ABOUT 1963/4.
と書いてありました。
レーベルは、
WIDEBAND AND GROOVED
ですし、2枚目、3枚目のレーベルの10時の位置には、
MADE IN ENGLAND
と書かれていました。1963年か64年のプレスのようです。

でも、1枚目の同じ位置には無かったのです。
代わりに、
ORIGINAL RECORDING BY
と書いてありました。
初めはこの意味がわからなかったのですが、その後、 [1]を見ると、
It can be easily recognised due to the words 'Original Recording by...' written around the rim.
と書いてあって、これが初版のレーベルだそうです。
また、
ED2 records also have a wide band and generally the same sound quality as an ED1.
とも書いてあったので、ファーストかセカンドかはあまり気にする必要はなさそうです。

という訳で、1枚目のレーベルは初版でしたが、マトリクスは[7G]と[5G]でした。
このことから、実際のプレス時期は2枚目、3枚目と同じ頃ではないかと思われます。

そこで、この傍証を求めて、12時の位置に刻印されたTAX CODEを調べてみました。
冒頭のリストに追記した一番右カラムのアルファベット2文字がそれです。

SXL 2101
[ZAL-4260-7G, 3B, GI, KT]
[ZAL-4265-5G, 2B, G, KT]
SXL 2102
[ZAL-4261-5G, 1, GK, KT]
[ZAL-4264-6G, 1, GB, KT]
SXL 2103
[ZAL-4262-5G, 21, M, K?T]
[ZAL-4263-9GR, 1, U, KT]

[2]によると、[KT]は、1963年7月1日から1966年7月20日まで使われました。
したがって、3枚ともこの期間にプレスされて発売されたと思われます。

では、なぜ1枚目に初版レーベルが使われたのでしょうか?
想像するに、余っていた古いレーベルを使ったのかもしれません。SP時代にもよくありましたから。



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by ibotarow | 2017-07-05 07:16 | 男声_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 11日

デジタル化その8 ヨーゼフ・ヨアヒム

8回目は、Joseph Joachim (1831-1907)です。

ヨアヒムのG&T盤は下記の5面あります。
いずれも黒レーベルだと思っていましたが、最近某オークションで赤レーベルが2枚出ていましたので、最初は赤盤で発売されたようです。
ヨアヒムのレコードはこれがすべてで、別に他社に録音したわけではないのに何で黒盤になったんだろ?

G&T
27? June 1903, Berlin
047903 [204y] Bach: Sonata for Violin solo no. 1 in G minor, BWV 1001: Prelude
047904 [205y] Bach: Partita for Violin solo no. 1 in B minor, BWV 1002: Tempo di Bourée
047905 [217y] Brahms: Hungarian Dance no. 2 in D minor (arr. Joachim)
047906 [218y] Joachim: Romance in C Major
047907 [219y] Brahms: Hungarian Dance no. 1 in G minor (arr. Joachim)

まず、ハンガリー舞曲第1番ですが、
SYMPOSIUMのビニールプレスには78 rpmと書いてあります。
念のため、TESTAMENTの復刻CD[1]と合わせてみると、これも78 rpmのようです。

次に、ハンガリー舞曲第2番は、無銘のビニールプレスですが、回転数はTESTAMENTの復刻CD[1]と合わせた結果、81.5 rpmとなりました。
なお、81.5という値は有効数字3桁という意味ではなく、81と82のあいだという程度にお受け取りください。
しかし同時期の録音でここまで回転数が異なるのは奇異な感じがしますが、同じ復刻CDですので、この値を信用することにしました。

ハンガリー舞曲第1番
047907 [219y] Brahms: Hungarian Dance no. 1 in G minor (arr. Joachim)
の音源を下記にアップしました。
http://ibotarow.exblog.jp/4519371/

ハンガリー舞曲第2番
047905 [217y] Brahms: Hungarian Dance no. 2 in D minor (arr. Joachim)
の音源を下記にアップしました。
http://ibotarow.exblog.jp/3964333/

いずれも写真をクリックすると音が出るはずです。


これでラッパ吹込み盤は予定終了です。
梅雨の間は、例年レコードケースに乾燥剤を入れ、レコードの出し入れはしませんので、デジタル化は梅雨明けまでお休みします。

Reference
[1] The Great Violinists - Recordings from 1900-1913, TESTAMENT SBT1323 (2012)


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by ibotarow | 2017-06-11 07:41 | ヴァイオリン_ラッパ吹き込み | Trackback | Comments(1)
2017年 03月 31日

ソロモンのベートーヴェン

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銚子のAさんのブログ[1]を読んで、昔、吉田秀和が何かの連載でソロモン(1902-1988)をホメていて、それでレコードを1枚買ったなあということを思い出しました。
調べてみると、1976年にラジオ技術社から「世界のピアニスト」[2]という単行本が出ていて、その中の「ホフマンとソロモン」と言う章で紹介していたようです。
記憶はさだかではありませんが、同社から出ていたステレオ芸術誌で連載していたのかもしれません。

くだんのレコードを押入れの奥から引っ張り出してみると、
Beethoven: Piano Concerto No. 1 / Sonata No. 27 (Seraphim ‎– 60016)
でした。てっきりモノラル盤だと思っていましたが、ステレオでした。
何年頃の録音か調べてみると、ソロモンのディスコグラフィー[3]に、

BEETHOVEN: Piano Concerto No. 1 in C, Op. 15
Philharmonia Orchestra; Herbert Menges, cond.
Recorded 16-17 and 23 September 1956, Studio No. 1, Abbey Road
GB= HMV ALP 1583/ASD 294, RLS 5026 (HLS 7067)(0C 17701698/701)
US= Mg (S)35580, Sera (S)60016
Ger=Elec lC 147 01671/3M

BEETHOVEN: Sonata No. 27 in e, Op. 90
Recorded 21-23 August 1956, Studio No. 3, Abbey Road
GB = HMV ALP 1582/ASD 294, XLP 30020, RLS 722 (HLS 7103)(OC 147 52448/54M)
US = Mg (S)35580, Sera (S)60016

があり、1956年の録音で、ステレオ・モノラル両方で発売されたようです。
ちなみに、この一つ前の録音がAさんのブログに登場するOp. 110です。

BEETHOVEN: Sonata No. 31 in A-Flat, Op. 110
Recorded 20-21 and 23 August 1956, Studio No. 3, Abbey Road
GB= HMV ALP 1900, RLS 722 (HLM 7102)(0C 147 52448/54M)
Ger = Elec lC 047-01553M
Note: Stereo tape made at sessions never issued.

したがってソロモンに関しては、1956年8月下旬からステレオ録音が開始されたことが窺えます。

さて、さっそく何十年ぶりかで聴いてみました。
「ダイナミクスのうるおい、噴きこぼれる音色、裏打ちするイデア、そしてダンス・・・」
これは、常人にはとてもマネできないシュールな表現で、さすがAさんですが、
ボクの凡庸な感想を一言でいうと、抑制の効いたベートーヴェンです。
録音も1950年代EMIの中庸を得た音で、決して派手ではありませんがこれで過不足ないと思いました。



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by ibotarow | 2017-03-31 07:00 | ピアノ_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 18日

ベートーヴェンOp.1 ステレオvs.モノラル

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定年になって時間ができるとブログの更新もどんどんできると思っていたのですが、どうも最近モチベーションが上がりません。
つらつら考えるに、以前は仕事からの逃避がブログを書く原動力になっていたようで、逃避する必要がなくなった今、モチベーションもだんだん低下してきたと思われます。
というようなことを、先日ある会の忘年会でさる先達に申し上げたところ、それは燃え尽き症候群だと言われました。
それではいけないと、今レオ・スレザークのディスコグラフィーを作っているのですが、年内に出来上がりそうにないので、前にミクシーに書いた記事でお茶を濁します。

ベートーヴェンのピアノトリオ作品1ですが、ハンガリートリオ演奏のステレオ盤DF740.003のことを以前ちょっと書きました。
これのモノラル盤DF730.032がずっと気になっていたのですが、音の違いを聴きたいという不純な動機で、とうとう入手してしまいました。
それが先日到着して、さっそく聴き比べてみました。
マトリクスは下記のとおりです。

DF740.003 
[740003 1 21, M6 209095] Op.1-1 (1959 April 6 - 11)
[740003 2 21E, M6 210170] Op.1-2 (1959 April 9 - 11)

DF730.032
[730032 1 22, M6 209722] Op.1-1
[730032 2 21, M6 207698] Op.1-2

まず感じたのは、音の違い以上にトレースの安定度で、モノラルの方がはるかに安定しています。
次に感じたのは、音源の位置で、ステレオは当たり前ですが、3つの楽器がバラバラの位置から聴こえるのに対して、モノラルは、一か所からまとまって聴こえるので、音楽も一体感があるように聴こえます。

それで本題の音ですが、ステレオの方が多少派手に色付けされているようで、音楽が華やかで、躍動感があります。
それに対してモノラルは、ステレオより素朴で静かな、落ち着いた音楽に仕上げられています。

う~ん、個人的には、ベートーヴェンの処女作としては、ステレオの元気な音楽の方がふさわしいと思いますが、これはボクがはたちの頃にステレオ盤を聴いたときの刷り込みがあるかもしれません。
モノラルで聴く作品1は、ステレオより大人びて聴こえます。

でも、これほど違いがあるとは思ってもみませんでした。
これはカッティングの機械の差なのか、あるいは意識的にやっているのか?
いずれにしてもフランス盤はひねくれてます。

その後、このトリオの録音はステレオ、モノラル取り混ぜて下記のように全曲集まりました。
3番以降についてはいずれそのうち。

Beethoven Trios n° 1 & 2: 740.003, 730.032
Beethoven Trios n° 3 & 4: 730.034,
Beethoven Trios n° 5 & 6: 740.005
Beethoven Trio n° 7 Archiduc: 740.006
Beethoven Trios n° 8, 9, 10 & 11: 730.033
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by ibotarow | 2016-12-18 07:05 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 22日

ボベスコ/ルグランのモーツァルト・デュオ

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先日、標記のレコードALPHA CL-3010がebayに出ているのを見つけ、しんぼうたまらず、土門拳がシャッターを押すときのような気迫を込めて入魂のビッドを放ち、無事落札しました。

MOZART duos for violin & viola K 423 & K 424
LOLA BOBESCO violin
FREDDY LEGRAND alto
FRENCH PRESSING ALPHA - CL 3010

それが到着しましたので、さっそくタンノイ・モノで聴いてみました。

K 423
[XPARTX 44340 21, M6 217655]
まだCL-3008と聴き比べていませんが、一聴後の印象は、ナローレンジだなと感じました。
そのためか、ヴァイオリンの音色は鮮明というよりツヤやかに聴こえます。

演奏は溌剌として可憐、細腕ボベスコの魅力満開です。

K 424
[XPARTX 44341 21, M6 217656]
この曲は先日入手したCD、
Hommage a l'Ecole Franco-Belge de Violon - Lola Bobesco & Henri Lewkowicz,
Spectrum Sound, CDSMBA014 (2016)
に、1961年3月31日録音の同じカップルの演奏があります。

音はCDの方が鮮明です。
二つの楽器のバランスは、CDでは並んでいますが、レコードはうれしいことにボベスコが前に出ます。

演奏はK 423と違って優美です。落ち着いた感じで、CDより完成度が高いと思いました。
CDは躍動感がありますが、音程が雑なところもあります。

年金生活者には分不相応な買い物でしたが、その価値は十分あったと思います。

ただ、後日、知人がヤフオクでこのCL-3010をもっと安く落札したと言うのを聞いて悔しい思いをしました。
でも1960年の録音らしいとわかったのがせめてもの収穫。

CL-3008 L´age d´or du Violonのマトリクスは、
[XPARTX 44328 21, M6 214500] Veracini, Tartini
[XPARTX 44329 21, M6 214501] Haendel, Leclair
で、CL-3010とほとんど同じなので、CL-3008も1960年の録音かもしれません。
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by ibotarow | 2016-10-22 13:57 | ヴァイオリン_電気録音 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 19日

最後のマルセル・メイエル DF14

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前回でDF86問題も決着が付き、もうメイエルのラモーについては思い残すことはないと思ったのですが、やはり1946年録音が気になって、レコードで聴いてみたいと、ついに先日「ラモー クラヴィアのための11の小品 N°14」を入手しました。
内容は下記のとおりです。

N°14
Rameau: Onze pièces pour clavier
[DF 14 1C2, PART 13324, M3-132009]
 Les Sauvages (1'35") 
 Les Cyclopes (2'45")
 Les tendres plaints (2'36")
 La Villageoise (1'30)
 Gavotte et doubles (6'35") 
[DF 14 2C3, PART 13762-1, M3-133201]
 Les Soupirs (3'53") 
 Fanfarinette (1'30")
 Le Rappel des oiseaux (2'41")
 L'Entretien des Muses (4'23") 
 La Livri (2'24")
 L'Égyptienne (2'01") 
【1946-05-07/08】

( )内にEMIの復刻CD[1]による演奏時間を示します。
これは78回転盤 Album 14、

Album 14, 4 disques 64-67 
Rameau: Onze pièces pour clavier
64 1 [PARTX 2694-2] Les sauvages - Les cyclopes
64 2 [PARTX 2695-1] Les tendres plaintes - La villageoise
65 1 [PARTX 2696-1] Les soupirs
65 2 [PARTX 2691-1] Gavotte & doubles
66 1 [PARTX 2692-1] do
66 2 [PARTX 2697-1] Fanfarinette - Le rappel des oiseaux
67 1 [PARTX 2693-1] La livri - Legyptienne
67 2 [PARTX 2698-1] L'entretien des muses
【1946-05-07/08】

と同じ内容です。

ジャケットにはN°14と書いてありますが、盤面にはDF 14と刻印されています。
さっそくピエールクレマンで聴いてみました。
コリッとした美しい音ですが、歪むところもあります。

1946年のスカルラッティDF15と同様、ワウフッターで細かく震えます。曲によって程度が違いますが、Les Cyclopesが一番酷い。
また、Gavotte et doubleは真ん中辺でピッチががたっと落ちますが、これは78回転のアセテート原盤の盤面が替わって外周になるためでしょう。
さらに、曲によって音量レベルが違い、中でもL'Entretien des Musesが一番大きい。この曲は歪むし、震えます。
1953年録音よりピッチが高いですが、これは元々のピアノのピッチが違うのか、録音・転写システムのためかはさだかではありません。
EMIの復刻CD(正確にはその海賊盤[2])ではワウフラッターはそんなに気にならないので、ピッチやレベル差の問題も含めて、アセテート原盤からの転写時の品質管理の問題かもしれません。

演奏は、キレがあり、軽快で、颯爽としています。
それに対して1953年録音は、コクがあり、優美で、ゆったりしています。

ちなみにDF98/99の内容は下記で、●がDF14と重複している曲です。
( )内に[1]による演奏時間を示します。
[ ]内はDF14の演奏時間です。
DF14の方が短いものがほとんどですが、数秒の差はファイルの切り方で誤差の範囲内だと思います。
中には、Les Soupirsのように大幅に異なるものがありますが、これは繰り返しの有無でしょうね。

DF 98/99
Rameau: L'œuvre pour clavier
[DF 98 1C5, XPARTX 26508, M6 165042]
1-er Livre (1706) :
 Prélude (3'06")
 Allemande (1'43")
 2-e Allemande (1'41")
 Courante (1'44")
 Gigue (1'35")
 Sarabande (1'56")
 Vénitienne (1'22")
 Gavotte (1'25")
 Menuet (1'10")
Recueil de 1724 (début) :
 Menuet et rondeau (0'45")
 Allemande (2'29")
 Courante (1'44")
 Gigue en rondeau (1'34")
 2-e Gigue en rondeau (2'19")
 Musette en rondeau (1'54")
 Le Rappel des oiseaux (2'59") ● [2'41"]

[DF 98 2C3, XPARTX 24162, M6 160688]
Recueil de 1724 (suite) :
 Rigaudons I and II (1'06")
 Tambourin (1'20")
 La Villageoise (rondeau)(1'37") ● [1'30]
 Les tendres plaintes (rondeau) (2'37") ● [2'36"]
 Les Niais de Sologne, avec 1 and 2 doubles (5'23")
 Les Soupirs (5'30") ● [3'53"]
 La Joyeuse (0'49")
 La Follette (rondeau) (1'30")
 L'Entretien des Muses (4'30") ● [4'23"]
 Les Tourbillons (rondeau) (2'07")
 Les Cyclopes (rondeau)(2'41") ● [2'45"]

[DF 99 1C3, XPARTX 24184, M6 160796]
Recueil de 1724 (fin) :
 Le Lardon (menuet) (0'28")
 La Boiteuse (0'28")
Nouvelles Suites (début) :
 Allemande (3'54")
 Courante (4'37")
 Sarabande (2'08")
 Les Trois Mains (3'29")
 Fanfarinette (2'41") ● [1'30"]
 La Triomphante (1'04")
 Gavotte et doubles (6'42") ● [6'35"]
 Les Tricotets (1'32")
 L'Indifférente (1'47")

[DF 99 2C6, XPARTX 25296, M6 163030]
Nouvelles Suites (fin) :
 Menuets I and II (2'21")
 La Poule (3'06")
 Les Triolets (2'38")
 Les Sauvages (1'35") ● [1'35"]
 L'Enharmonique (3'54")
 L'Égyptienne (2'04") ● [2'01"]
 La Dauphine (2'43")
Pièces en Concert :
 La Livri (rondeau) (2'43") ● [2'24"]
 L'Agaçante (1'44")
 La Timide (1-e and 2-e rondeaux) (4'17")
 L'Indiscrète (rondeau) (1'16")
【1953-10-29/30】

音は上に述べたようにいろいろ問題がありますが、演奏はすばらしく大変満足しました。
ちなみに銚子のAさんによると、
「78回転のメイエルはアバズレの風情があります。」
うまいこと言いますねえ。ボクの以前書いた「キャピキャピギャル」より本質に肉薄しています。
これでメイエルは最後にします。

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by ibotarow | 2016-05-19 09:00 | ピアノ_電気録音 | Trackback | Comments(2)
2016年 04月 30日

マルセル・メイエルのDF86問題

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前から気になっていたメイエルの「フランス音楽のコンサート」DF86ですが、内容は、
1面は、クープランとラモーが5曲ずつ、
2面は、ラベルの「クープランの墓」とドビュッシーの「ラモー礼賛」
で、18世紀と20世紀が互いに響き合うという心憎い演出です。

何が気になっていたかというと、2面は1953-54年の録音のようですが、1面が同時期の録音なのか、あるいは1946-47年の録音なのかどうかがわかりませんでした。

これについて、銚子のAさんからいただいたHarmonie誌の記事[1]によると、
・ラベルの「クープランの墓」はDF 100/1(1954年)と同じ録音。
・その他はすべて78回転録音。
だそうです。

以前作ったディスコグラフィーから抜き書きすると、

DF 86
Couperin, Rameau, Debussy et Ravel: Concert de musique française
[DF 86 1C1, PARTX 19519, M6 148674]
Couperin:
1. Le Dodo ou l'amour au berceau
2. Les barricades mystérieuses
3. Les fauvettes plaintives
4. Les ombres errantes (quel chef d'œuvre!)
5. Le tic toc choc ou les maillotins

Rameau:
1. L'entretien des Muses
2. Les sauvages
3. Les tendres plaints
4. Le rappel des oiseaux
5. Les cyclopes

[DF 86 2C3, XPARTX 23531, M6 158819]
1. Ravel: Le tombeau de Couperin
2. Debussy: Hommage à Rameau
【1953-1954】

ですが、マトリクス番号に差があるので、1面は2面より少し前に作られたようです。
PARTXの頭にXが付くようになるのは、ステレオ録音YPARTXが登場する1950年代終わり頃でしょうか、また末尾のXは12インチ盤を意味するようです。

まず、ドビュッシーは[1]によると、

Album 21, 4 disques 92-95
92 Hommage à Rameau
93 Et la lune descend sur le temple qui fut
94 Poissons d'or
95 La Terrasse des audiences au clair delune - Feux d'artifice
【1947】

ですが、EMIの復刻CD[2]には1953-54年の録音があります。
DF86は果たしてどちらか?
[2]によると演奏時間が、
1947年:6'27"
1953-54年:5'43"
と大幅に違いますので、DF86で計測してみると、
5'35"
でしたので、1953-54年録音のようです。

次にクープランは、[1]によると下記のアルバムと同じ演奏、カッコ内の番号は上のトラック番号に対応。

Album 16, 4 disques 72-75
François Couperin: Neuf pièces pour clavier
72 1 [PARTX 3221-1] Le dodo ou l'amour au berceau (1) - Le tic toc choc ou les maillotins (5)
72 2 [PARTX 3222-1] Les fauvettes plaintives (3)
73 1 [PARTX 3223-1] La muse plantine, L'arlequine
73 2 [PARTX 3224-1] Les ombres errantes (4) - Les barricades mystérieuses (2)
74 1 [PARTX 3217-1] Les Folies Françoises ou les Dominos
74 2 [PARTX 3218-1] do
75 1 [PARTX 3219-1] Passacaille
75 2 [PARTX 3220-1] do
【1946-11-12】

しかしながら、これも[2]によると1953-54年の録音もあるようです。
DF86は果たしてどちらか?
演奏時間は、1曲目のLe dodo ou l'amour au berceauで比べると、
1947年:2'43"
1953-54年:3'24"
とかなり違いますので、DF86の同曲を実測すると、
3'19"
と1953-54年録音に近い値となりました。

最後にラモーは、[1]によると下記のアルバムと同じ演奏、

Album 14, 4 disques 64-67 
Rameau: Onze pièces pour clavier
64 1 [PARTX 2694-2] Les sauvages (2) - Les cyclopes (5)
64 2 [PARTX 2695-1] Les tendres plaintes (3) - La villageoise
65 1 [PARTX 2696-1] Les soupirs
65 2 [PARTX 2691-1] Gavotte & doubles
66 1 [PARTX 2692-1] do
66 2 [PARTX 2697-1] Fanfarinette - Le rappel des oiseaux (4)
67 1 [PARTX 2693-1] La livri - Legyptienne
67 2 [PARTX 2698-1] L'entretien des muses (1)
【1946-05-07/08】

しかし1953年録音のDF 98/99と同時期の演奏かもしれません。
[2]によると演奏時間は各曲ともほとんど同じですが、一番違うLe rappel des oiseauxで比較してみると、
1946年:2'41"
1953年:2'59"
さて問題のDF86を計ってみると、
2'59"
となり、これも1953年の演奏のようです。

ということで、演奏時間の比較の結果、ボクの判断としては、
DF86はすべて1950年代の録音
ということになりました。

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by ibotarow | 2016-04-30 08:45 | ピアノ_電気録音 | Trackback | Comments(2)